~月編~第二十四話 滅亡の危機「メテオ」
Bブロックは二十勇者、ズィードが制した。次はCブロックの闘いだ。
コレイナ「さてさて、Cブロックの闘いが今、始まりまあす!」
Cブロックは二十勇者のゼイン、同じくフェル、月と太陽の王のゾルグ、そして無名のネフォだ。
全員位置につくと、試合が始められる。
フェルは空中へ飛び、ゼインは構えている。ゾルグは精神を統一させている。
が、ネフォだけは違った。
ネフォは武器を構えもせず、走りもせず、余裕の表情で見つめていた。
ゼイン「こないなら、こっちからいくぜ!」
フェル「はあ!」
ゼインが刀を振りかぶり、走り出すと、フェルはゾルグを狙い、突進していく。
ゾルグ「フ・・・・俺を狙うか。」
ネフォ「イン・クロス・デストラクション」
聞こえるか、聞こえないか、ほどの小さな声。で、ネフォはいった。
ステージの上に居る者は周りの壁に叩きつけられ、試合終了になってしまう。
コレイナ「おお・・・え?ああ・・・準決勝出場者はネフォ選手です!」
辺りは勿論静まり返っていた。アレほどあっけなく倒されてしまうからだ。
コレイナ「さてさて、進みましょう。Dブロックの試合、開始します!」
Dブロックのメンバーは、スノウ、スター、メテイル、ガルフなのだが、スターだけ会場へ見当たらない。
スノウ「(スターってこがいない・・・?)」
メテイル「どうでもいいが。さっさとはじめちまおうぜ。貴様らの地獄演劇をな。」
何の前触れも無く、上から黒い結晶が降ってくる。
それと共に、ガルフが降りてくる。
ガルフ「ブラック・パール・ダイヤモンド!ッテ言う技なんだよなあ。」
スノウ「(パール?ダイヤモンド?どっち?)」
メテイル「フン。パールかダイヤモンド。どちらかにしぼるんだな!」
メテイルはまじめな表情になると、鉄球を持ち、ガルフへ投げる。
鉄球は正六面体から鎖でつながっている。
ガルフ「へえ。パールでもダイヤモンドでも一緒だろお!」
スノウ「法、雪の乱舞!」
鉄球をガルフが防いでいる間に、ガルフに背後からアッパー攻撃を食らわす。
避けられるが、蹴りで後頭部に落とす。
見事に吹き飛び、気絶してしまう。
メテイル「なかなかのものだな。」
スノウ「甘く見ないでねぇ。法、雪の・・・・
メテイル「法、雪の乱舞!」
スノウはアッパーで高く吹き飛ぶと、かかとおとしで地面に叩きつけられる。
スノウ「痛ぅ・・・私の技を・・・」
メテイル「こんなものか。もういい。消えろ。」
鉄球を振り回し、スノウを壁に叩きつける。
だが、スノウは負けずに鉄球にこっそりしがみつき、メテイルが鉄球を戻したところを狙って、飛び掛る。
スノウ「はああああ!」
メテイル「よくやったといいたいところだが・・・・しつこいぞ。」
鉄球を持っていないほうの腕で、殴り飛ばす。
場外に落ちるが、気絶はしていないようだ。
コレイナ「準決勝出場者、メテイル選手!」
ムーン「僕の相手はズィードだね。よろしく。」
ズィード「サンを倒したんだよね♪僕まけないよー♪」
・ ・・・・・・そんな大会で盛り上がっている頃、ある場所では・・・・
「く・・・・どうにかして道は作ったですが、危険ですね。」
そこは何処かで見たことにある場所であった。
周りには宇宙が見え、空気の道が何処かへ続いている。
「世界中に知らせれば・・・間に合うかもしれません。」
続く