~月編~第二十三話 外は快晴 中は嵐

Aブロックバトルロイヤルは、ムーンが制す。次はBブロックの試合である。

コレイナ「さてさて、試合スタートです!」

開始の声がかかった途端、会場は嵐のように風が吹き荒れる。ズィードだ。

ズィード「へへ♪いっくよぉ♪」

ファイン「邪魔だ。」

風を突き破り、出てくるファイン。そして、ズィードにみぞおちを食らわす。
だが、そのズィードは風のように消えてしまい、背後にいつの間にか移動していた。

ズィード「ズィード流忍法、風身の術~♪」

ゼラ「ほう。なかなかやるようだな!」

そのチャオはぺリドットのオニチャオだった。もっている、先端が鎌のようになっている剣で、ズィードを斬る。

またしても、風のように消えてしまい、背後に移動した。

ケファス「くっくっく・・・貴様等だけで勝手に始めちまいやがって。」

ファイン「フン。お前などにかまってる暇などない。」

そういいながら、風を斬り、ケファスに飛ばす。ケファスは浮かぶように避け、ライフル銃を連射する。

ズィード「ズィード流、王乱次元部!」

風が弾を全て上へ持って行き、当たらないように仕組んだ。
だが、弾はズィードに再び向かっていき、貫いてしまう。

その瞬間に、弾は全て爆破する。

ファイン「グレネード弾・・・か。」

ケファス「しってるらしいなあ。じゃあ行きますぜ!」

少しにやっと微笑すると、上に向けて連射する。風によって地面に向かって飛んでいくが、弾は全て真二つになる。

ゼラ「ヒュ~♪どんどん行くぜ!」

ゼラは剣圧で風を斬りとばす。さらに、その衝撃波を細切れにし、さらに一発、衝撃波を加えた。

両者共に、左右に避けると、衝撃波は地面に激突する。
そして、地面に大きな穴が開くと、そこから衝撃波がまた戻ってくる。

ファイン「繰り返しか。」

ゼラ「あったりぃ!」

ファイン「は!」

ファインはその衝撃波の中心を斬る。衝撃波は少しずれると、消える。

ケファス「今だぜぇ!」

「烈風豪砲弾!」

ケファスはゼラの背後で飛び上がる。だが、そのまた背後で、辺りの風が一点に集まり、渦を巻き、発射される。

ファイン「ちぃ・・・まだ生きていたか。」

ケファス「がは・・・・こんくらいの技なら、大丈・・・」

ズィード「・・・・・・・ど~ん」

風が爆発し、ケファスは場外に落ちてしまう。さらに、気絶する。
そう、この技は後から大ダメージが食らわされる技なのだ。

ゼラ「よぅし!邪魔者は消えたな!ほんじゃま、行きますか!」

ズィード「ァァァアアアア!アルティメット・サイクロン!」

風がズィードの体にまとわり付き、ファインとゼラを吹き飛ばす。

だが、ファインとゼラは剣で風を跳ね返す。

ファイン「私に風なぞ効かん。自分の技、受けてみるが・・・

ズィード「僕は風だよ♪」

跳ね返ってきた風はゼラとファインを捕らえ、場外へそっと置く。
・ ・・・超最低最悪な・・勝ち方である。

この攻撃はゼラとファインのプライドに大ダメージを与えたといえよう。

コレイナ「試合終了!準決勝出場者はズィード選手です!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第160号
ページ番号
45 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日