~月編~第二十二話 衝撃使いの八賢者
大会形式はバトルロイヤル。Aブロックの試合となり、ムーンとブレイズに一騎打ちになってしまう。
ムーン「貴様、何者だ!」
ブレイズ「俺かぁ?俺はなぁ・・・・」
よく見ると、ブレイズはヒーローチカラのハシリ二次進化だ。そして、にやりと笑い、拳を上げる。
ムーン「(来る!)」
ブレイズ「ブレイズ・ド・リネルサ!怒豪のブレイズだ!」
そういったまま、衝撃波を飛ばす。ムーンは何とか剣で防御するが、一瞬で相手は背後に移動する。
ムーン「アルティメット・ボルテザーク!」
すぐ後ろに向くと、雷の剣を放つ。片腕でとめてしまい、弾ける。
ブレイズ「いくぜ!アルティメット・ターガーナ!」
手にあたりの空気は吸い込まれていき、波動が迸る。
ムーン「アルティメット・ボルテストリーム!」
波動は雷に巻き込まれ、数々の竜巻となって放たれていく。
ブレイズ「ストリームか。上等だぜ!ウルトラナックルバースト!」
拳が強い気によってぼやける。すると、竜巻が押し返され、相殺する。
ムーン「ち!返されたか。」
ブレイズ「アブねえアブねえ。」
ムーン「お前、究極技、いくつまで使える?」
疑問に思ったことを率直に言う。相手も、率直に答える。
ブレイズ「俺は・・・・七までだ。」
ムーン「今のは・・・・四か。」
ブレイズ「勘の良いことで。アルティメット・ブラッカーン!」
ブラックホールのように拳に気が吸い込まれていくと、波動が会場全体を覆うほど大きくなり、ムーンに向かっていく。
ムーン「(大きすぎる。避けきれない・・・)」
ブレイズ「くたばれぃ!」
ムーン「(・・・とくれば・・・はじき返す!)」
ムーンは波動の方へ向かっていく。波動はゆっくりなので、まだ先は遠い。
ブレイズ「狂ったか!」
ムーン「ここの軌道を・・・斬れば・・・勝てる!」
思いっきり波動のどまんなかを縦に切る。波動はボルテストリームのときのように、竜巻になり弾き返される。
ブレイズ「ぐわ!」
だが、ブレイズは吹き飛ぶだけで、外傷はなかった。それでも場外落ちなので、ムーンの勝ちである。
コレイナ「準決勝出場者はムーン選手です!」
ブレイズ「くっしょー!やっぱムーンに勝つのは無理だったかぁ。」
ムーン「君もやっぱり・・・二十勇者?」
ねっころがっているブレイズに、ムーンは聞く。
ブレイズ「ああ。まぁそんなとこだけどよ。二十勇者よりも上だぜ。八賢者の六番手、ブレイズだからな。」
ムーンは「やっぱりな。」とつぶやくと、ブレイズに肩を貸しながら広間へと戻っていく。
コレイナ「さてさて、次はBブロックバトルロイヤルです!」
続く