~月編~第十九話 漆黒月剣『ミッドナイト』
ムーンの姿が変化し、ファイン戦も中盤に差し掛かる。
ファイン「(早速お出ましか。リーダー特別の五姿進化・・・パワーモード)」
ムーン「いくぞ!」
そういった途端、ファインは刀をしまう。そして、もう一つの輝く剣を出す。
ファイン「バリアブルソード!」
ムーン「邪魔だ!」
片腕で剣をはじく。そして、もう一発、顔面に強打させる。
ファイン「く・・・流石だな。我が好敵手。」
ムーン「サンダー・・・・・・」
飛び上がりながら、腕を振りかぶる。そして、手に雷を溜める。
ファイン「バリアブルシールド!」
ムーン「スマッシャー!」
瞬時的に腕輪を盾に変え、防ぐ体制に入る。雷の補充を終えたムーンは、一気にそれを放出しながら、盾を思いっきり叩く。
ファイン「(ち、盾の内側でも痺れる・・・・)」
ムーン「(く・・・・ひびも入らないか。)」
そのまま、ムーンは空中で回転しながら、着地する。
ファイン「では、ブレイジングでことごとく倒そう!」
ムーン「ここだあ!」
ムーンは蹴りで、首元をはじく。だが、スカーフがとんだだけで、何も起こらない。
ファイン「(な・・・・蹴りだけであのスカーフの錘を・・・・)」
ムーン「ち・・・外した。」
そして、飛んでいったスカーフは、地面に突撃すると、大きな音と共に、地面をへこませる。
ファイン「いくぞ!」
ムーン「は!」
刀を振ったファインだが、片腕でムーンに止められる。そして、又蹴りで首元を狙う。
寸でのところで避けられるが、右腕に命中する。
ファイン「右腕をやられたか。」
ムーン「なかなかすばしっこいな。」
ファイン「ここまでは認めよう。だが、そろそろお前にも本気になってもらうぞ。」
すると、地面に落ちているスカーフを拾い、そこからさっきムーンが見た・・・石を取り出した。
ムーン「なぜお前がその石を?」
ファイン「元々、私がうったものだ。そして、お前に戦別として渡した。受け取れ!」
ムーンはその石を取る。石は光りだし、剣の形になる。
グリップには月の模様が絵がかれており、刃との間は、Xの様風になっている。
そして、刃はミラフォースと余り変わらない。
ムーン「この剣は・・・・・」
ファイン「漆黒月剣『ミッドナイト』。お前が元々、使ってたものだ。」
ムーン「これを僕に?」
ファインはうなずく。ムーンはがっしり握ると、構える。
ファイン「では、私も本気で行くぞ。記憶が少しは戻っただろう?」
ムーン「そうだ。ちょっとは。お前が、僕の仲間だったということぐらいは。そうだよね?ファイン・・!」
続く