~月編~第七話 無敵のダブリュウ・・・

謎のチャオの部下、ラントと出会ったムーンとクレス。

ラント「お前らは俺が倒す。月の子、特に賢者の貴様はな!」

ムーン「けんじゃ?僕はムーンだ。賢者なんかじゃない!」

クレス「いくよ!」

ラントとムーンは対峙して、クレスは飛び上がる。ラントは走る。

ラント「メタル・クラッシュ!」

クレス「は!」

ラントの右腕は鋼鉄になる。だが、クレスがそれを受け止める。

ムーン「アルティメット・ボルテクス!」

ラント「メタル・W・クラッシュ!」

両腕が鋼鉄になり、振ると竜巻は逆流し、空へ飛んでいく。

クレス「テン・スパーダ!」

ムーン「アルティメット・ボルテム!」

究極の稲妻が十つに分かれ、放たれる。

ラント「メタル・オーラだ。分かったか?自分たちの無力さが。」

クレス「強い・・・・ここは僕がサシで行く。」

ムーン「よろしく頼むよ。」

ラントは再び走り出す。同時にクレスはムーンの前に立ちふさがり、構える。

ラント「メタル・クラッシュ!」

クレス「ハンドレット・スパーダ!」

鋼鉄の拳に、百の剣捌きが連続されるが、ラントは傷を負わない。それどころか、余裕だ。

ラント「アクア・クラッシュ!」

クレス「ムーン・サテライト!」

ラントの腕は液体と化すが、その衝撃波は、光によって跳ね返される。

ラント「メタル・クラッシュ!」

クレス「ぐはあ!」

鋼鉄の腕に殴り飛ばされるクレス。だが、立ち上がる。

ムーン「(この戦法、エンペラーと似てる・・・・いや、それ以上に・・)」

クレス「ハンドレット・スパーダ!」

ラント「無駄だ。アクア・オーラ!」

百回切裂くが、液体が邪魔をして、ダメージを防ぐ。

クレス「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」

ラント「どうした?降参か?」

クレス「まだ・・・まだだ!」

両者共に向かい合い、走り出すが、ラントは途中で飛び上がる。

ラント「メタル・アクア・W・クラッシュ!」

クレス「ハンドレット・スパーダ!」

右腕は鋼鉄、左腕は液体となり、衝撃波が百の剣捌きと、クレスを弾き飛ばす。

ラント「どうだ?だいぶじれてきたな。」

クレス「くそう・・・・」

ラント「そろそろ決めてやるか。」

そういうと、片方は水が吹き出て、片方は鋼鉄でできている両刃の剣を取り出す。

クレス「不思議な・・・剣だな。」

ラント「ダブリュウというなの、我が組織が開発した武器だ。」

クレスは膝をつくが、ラントは余裕の表情で見下している。

クレス「ハンドレット・スパーダ!」

ラント「・・・・・・・・・・・・」

目を瞑り、目を開く。そして、クレスの剣を全てとめた。

クレス「なに!?」

ラント「とどめの攻撃―」

ラントのダブリュウは輝き、クレスを吹き飛ばす。そして、クレスは意識を失ってしまう。

ムーン「クレス!」

ラント「俺の標的は賢者のムーン、お前だ。」

ムーン「僕は賢者なんかじゃない!」

ムーンは怒りに身を任せ、ラントに走っていく。

ラント「なるほど。そこの雑魚よりはましだな。過去の力をまだ封印してるらしいな。」

ムーン「過去の力・・・・?」

キンッキンッと、刀のぶつかり合う音が鳴り響く。

ラント「そろそろ、終わりにしてやろう」

それからラントは龍の珠を取り出す・・・・・

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第150号
ページ番号
13 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日