~月編~第四話 かっこよく決めたい奴

再びゼブルと会い、デュアルは腐心の拳を連続で喰らってしまう。今は、フアンの家にいる。

ムーン「大丈夫・・・?デュアル・・・?」

だが、腐心の拳を喰らったにも関わらず幼体にならない。」

デュアル「ちくしょう・・・・ムーン・・・泉の水・・・を・・・とってきてく・・れ・・」

ムーン「だけど・・・フアンの命が・・・・・そうだ!」



ゼブル「フフフ・・・今に見てろデュアル・・・・この俺が、貴様をあの世へ送ってやる・・・・」

フアン「離すアル!落ちたらたいへんヨ!」

がけのようなところに吊り下げてあるフアン。身動きが取れない。

ゼブル「デュアル・・・・・速く来い。」

すると、空から、フードとマントを被ったチャオが現れる。

時はもう夜。明かりがつけられなく、暗い。

デュアル「待たせたな、ゼブル。」

ゼブル「待ちわびたぞデュアル。さぁ、勝負だ。」

デュアル「その前にいいたいことがある。なぜ腐心の拳を喰らっても俺は幼体にならなかった?」

そう、デュアルは変化が無かった。

ゼブル「教えてやろう。俺は腐心の拳なんて撃ってない。元々、そんなものはない。なぜなら、俺は鋭くして、そこにある薬を体内に入れただけなのだからな。」

デュアル「やはりな。じゃフアンを離してからだ。」

ゼブル「いいだろう。ほら、よ!」

フアンをがけのところからデュアルへ投げる。

デュアル「お前の家へ戻れ。」

フアン「(え・・・・?デュ・・・デュアル・・・?)」

フアンは山を急いで降りていく。

ゼブル「邪魔者はいなくなった。さぁ、決着をつけるぞ。我が剣、真紅刀でお前を切裂く!」

デュアル「やってみろ!」

ゼブルとデュアルは互いに走り出す。ゼブルは刀を振り回すが、デュアルは避けてばかりいる。

ゼブル「どうした!刀だと手も足も出ないか!」

デュアル「く・・・・・・」

ゼブル「なら終わりにしてやろう。『紅の剣』!」

赤く燃え上がった剣が、デュアルを吹き飛ばす。

デュアル「・・・・・・・・・・・・」

ゼブル「まだ起き上がるか・・(こいつ・・・・こんなに体力が・・・?)」

デュアル「いくぞ!」

すばやく移動して、ゼブルをあっけなく殴り飛ばす。

ゼブル「貴様・・・・・・・・・デュアルではないな・・・・・・・・」

デュアル「俺は正真正銘・・・・デュアル・カーズだ。文句があるならかかって来い。」

ゼブル「ふ・・・ならば、切り捨ててくれる!」

又刀とこぶしの押し合いになる。空中戦にまで持ち込み、最後は地面に着地する。

デュアル「さすが・・・なかなかだな。」

ゼブル「ふ・・・・そろそろフードとマント、外した方が本気になれるだろう?その防具、とてつもなく重いだろ。」

デュアル「見抜くとはさすがだな。だが、お前にはこの姿で十分・・・・」

ゼブル「『紅の剣!』」

赤い剣が、デュアルを弾き飛ばし、倒れこむ。

デュアル「俺は、貴様なんかに・・・負けて溜まるものか!」

ゼブル「まだいうか!じゃあ、いい加減、本気になれぃ!!」

ゼブルは刀で、デュアルの防具を切り捨てる。すると、大きな音をして地面に落ちる。

ゼブル「な・・・・・・貴様、俺が腐心の拳を撃ったはず・・・・・なぜあのままの姿で・・・一体誰だ!」

その姿は夜の暗闇の中でも紫色に輝き、自信満々な表情で構える。

ムーン「月の子、ムーン・ザ・ライバース・・・・・・見参!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第148号
ページ番号
6 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日