第十六話 『魔物』

神聖なる物語 第十六話 『魔物』



歩き初めて早数時間、何も見えてこなかった。
ただ、草原ばかり。


レッドメア「疲れたーぃ。はらへったーぃ。」
チャオリン「疲れたーぃ。」
エル「・・・・・・・。」
ジュエチャ「・・・・・・・。」

レッドメア「・・・・。」
チャオリン「無視・・・?」
レッドメア「無視は御二人のお得意技でしょ。うん。」

エル「・・・・・・・。」
ジュエチャ「・・・・・・・。」
エル「何か動いたわ・・・。」
レッドメア「え!?どこ!?どこ!?」
チャオリンは内心、かなりビビッていた。
シルヴァじゃないかと。

草影から何かが飛び出し、こう言った。
「お前、ジュエチャだな!」
「だな!」

ジュエチャ「・・・・・。」
どうみてもシルヴァの手下だった。

手下1「そうなんだな!」
手下2「だな!早速来てもらうぞ!」
手下1・2「名誉ある囚人だ。覚悟!」

手下1「ダーク・クラッシュ!」
手下2「ダーク・クラッシュ!」

まったく同じ攻撃だった。短い黒い棒が伸びるだけだった。
手下は皆同じだというのか。普通によける。
てか、どこから取り出したんだ。

レッドメア「とーうりゃー!」
格好よく切りかかる。青い液体が飛んだ。

レッドメア「血じゃない・・・?」

手下1「ふ・・・俺達シルヴァさまの手下はすでに人じゃあないのよ!」
エル「何・・・。」
手下2「特別な改造を使ってすでに身体は魔物だ!死ねぇい!」
手下2「ダーク・クラッシュ!」

今度はレッドメアの腹部に当たった。レッドメアの顔が引きつる。

レッドメア「グ・・・・ゲホゲホ!やぁりやがったなぁ!!」
レッドメア「うおおうリャッ!」
なんと剣を投げた。
手下1「グオオオオ!」

レッドメア「よっしゃあ!」
手下1は、粉となって地面に落ちる。


手下2「ちっ・・・。」
手下2「ダーク・クラッシュ!」

レッドメア「おわっと。」
エル「レッドメア!剣を!」
レッドメア「え!?」
エル「早く!」


レッドメアは落ちていた剣を拾い、エルに投げた。
レッドメア「頼んだぞ!」

エル「・・・・・・。」
エルは構えを取る。

エル「最終奥義・・・爆裂烈火斬!!」
剣に炎が宿り。手下2に向かって走る。ものすごいスピードだ。

手下2「な、何にも起きてねえじゃねえか。」

エル「・・・・。」
手下2の頭に亀裂が入る。

手下2「な、何ぃーー!」

手下2の身体が粉になって落ちる。

レッドメア「かっけぇ・・・。」
ジュエチャ「・・・。」
チャオリン「きゃー!カッコイイー!」
エル「・・・。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第93号
ページ番号
17 / 24
この作品について
タイトル
神聖なる物語
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第69号
最終掲載
週刊チャオ第103号
連載期間
約7ヵ月27日