第十五話 『旅』
神聖なる物語 第十五話 『旅』
シルヴァと会ってからはジュエチャの様子が変だ。
妙に脅えていたな。と、エル。
しょうがないんじゃない?私達もだけど。
イキナリ現れたんじゃねぇ・・・。と、チャオリン。
とにかく、町長を起こしたほうが・・・・。と、レッドメア。
エル「町長。町長!」
揺さぶっている。かなり激しい。だが起きない。
チャオリン「あ、起きました。」
町長「ンム・・・・。」
町長「ここは・・・?」
レッドメア「貴方の家ですよ。」
レッドメア「それより・・・、ジュエチャを見てやってください。」
町長「ジュエチャ・・・?」
エル「あそこで倒れている奴です。」
町長が駆け寄る。
町長「ム・・・。これは・・・血管が切断されておる・・。」
町長「しかし・・・、ン・・・。」
町長「リーフヒーリング!」
傷がみるみる治っていく。
ジュエチャ「ン・・・・。」
ジュエチャは目を覚ましたようだ。
ジュエチャ「シルヴァは・・?」
エル「すでに去ったよ・・・。」
ジュエチャ「そうか・・。」
レッドメア「それより・・・。何で襲われたんですか?気になるんですが・・何とかの笛って。」
町長「ヒスイの蟲笛か・・。あれは伝説の宝石のうちの一つ。何故襲われたかは知らんがの。」
チャオリン「ここから一番近い町は?」
町長「確か・・・アンダータウンだったか・・。地下にあるからのー。行くのは辛いかもしれないかもしれんが・・。多分シルヴァの手下もいるじゃろう。それでも行くか・・・?」
ジュエチャ「行きます。行かねば成らないのです。兄弟として・・・。」
レッドメア「行くしかないか!」
チャオリン「張り切っちゃうわよ!」
エル「・・・・・。」
町長「私はここで生き残った人を探す。時間がたったらまた来るが良い・・。私は此処で待っている。何時でも・・・。」
ージュエチャ達が町を出て数分後ー
町長「私の役目はこれで終わりか・・。ラグエル様・・これでよろしいのでしょうかーー」
同時刻ー別の場所でー
ラグエル「これでいいのだ・・・。ガルドよ・・。」
また同時刻ー某場所ー
シルヴァ「・・・・。」
シルヴァ「これで一つか・・・父上ーー。」
続く