「8章」 114話 『DN帝国総裁室』
真実の冒険 「8章」 114話 『DN帝国総裁室』
-----DN帝国本部_総裁室-----
ここはDN帝国本部総裁室
DN帝国秘密基地にて鬼神との戦いを終えたヴォルストの姿があった。(「8章」 92話 「鬼神VSヴォルスト 様子見」参照)
ヴォルストは総裁室から外を眺めている。
<<回想>>
『あと少し右に刺さっていれば即死だった。急所に入らない限り私は体を治癒することができる。
さあ・・・続きの開始だ。もうお前の負けは確定したがな。これからが本当の戦いだ』
ヴォルストは後ろに構えていたDN帝国兵士へ合図をした。
幹部以外のDN帝国兵士を全て結集し総勢300人のチャオが集まっている。
『一斉にアイツへ砲撃をしろ!!!!ひるむな!!!!うて!!!!』
DN帝国兵は一斉に自分の持っている銃で射撃をする者
大きなバズーカを使用する者
【炎の魔法】や【氷の魔法】や【雷の魔法】を使用する者
鬼神へ向かい打撃による攻撃を試みる者
DN帝国兵士それぞれが今まで訓練をして学んだことを鬼神へぶつけていく。
DN帝国秘密基地にいる兵士のランクは低いため、
集結した戦力そのものはないが外部から見ればその攻撃は凄まじい光景を現していた。
あまりにも多彩な攻撃により大きな閃光が飛び散った。
全ては鬼神を倒すための総攻撃であった。
しかし
鬼神はこの総攻撃を全て自分の炎の魔法を利用し、炎の壁を作り攻撃を無効化した。
それだけではない
炎の壁は龍の姿に変え、DN帝国兵士へ襲いかかる。
炎の龍は次々とDN帝国兵士を呑みこんでいく。
戦力が低いため呑みこまれたDN帝国兵士は一瞬で焼失し、焼けた塵と化した。
ヴォルストは鬼神を目のあたりにし、茫然とその場に立ち尽くしている。
『ヴォルスト様!!ここから避難を!!このままでは炎の龍に呑みこまれて死んでしまいます!!』
1人のDN帝国兵士は茫然としているヴォルストを掴み避難をさせようとするが
ヴォルストは冷酷であり、この1人のDN帝国兵士をその場で闇の魔法により消滅させた。
そのまま炎の龍を操る鬼神へ向かい笑みを浮かべ叫んだ。
『これが私が望んでいた力(鬼神)か!!素晴らしい!!なんという暴力!!フハハハハ!!
鬼神よ。先ほどはお前の負けは確定したなど戯言を言ってしまったがこの場でお前を倒すことは難しいようだ。
準備をしてからまた出迎えに行く。お前の主(チャイン)を殺し、私のシモベになってもらうぞ』
ヴォルストは闇の魔法を使用し大きな円を作った。
この円にヴォルスト自身が入る。
円は次第に小さくなりこの場から姿を消した。
<<回想終わり>>
3幻神の一人『鬼神』によりDN帝国秘密基地壊滅および秘密基地にいたDN帝国兵全てを失った。
幹部達は既に退避をしており、DN帝国本部へ向かっていた。
全ては闇の魔法によるワープで飛空挺に戻ったヴォルストによる指示であった。
世界中にこのニュースは報道され、3幻神の復活はなぜ起きたのかという議論が各地域で起きた。
DN帝国は世界政府と連携し、3幻神の復活は【ガイアと呼ばれるチャオとその仲間】によるものと発表した。
ガイア達は全員世界中で大犯罪者として知られてしまった。
現在、3幻神の姿は世界中で報告されていない。
また、DN帝国秘密基地の壊滅状態からどの町も3幻神によって簡単に壊滅させられることがわかり
住民は不安との戦いを強いられている。
「(DN帝国秘密基地は崩壊、チャイン討伐および3幻神の力を利用するにはまず【宇宙コロニー】へ行く必要がある
行くにはマスターエメラルドと開発中の量産型ジェノム【ジェノム0】を持ち込まないといけないか
ガイア達は正直どうでもいいが、時期に居場所が分かりすぐ捕獲できるだろう)」
ヴォルストは一人で考えていると総裁室の扉が開く。
扉からきたのはDN帝国幹部_ブレインであった。
「ブレインか、どうした」
「ヴォルスト様。マスターエメラルドを完成致しました。また、ジェノム0の完成も間近でございます」
「よくやったぞブレイン!お前には研究職としてDN帝国へ大きく貢献してもらった。次の昇進会議ではお前を最高幹部の座に就かせてやろう」
「ありがとうございます」
ブレインは一報告が終わるとすぐに総裁室を出ようとする。
すると、今度はDN帝国最高幹部_タイダルが大慌てで総裁室へ入ってきた
「たっ大変です!!ヴォルスト様!!」
「どうしたタイダル」
「世界政府、、、、、世界政府からこんな警告状が!!」
ヴォルストは警告状をタイダルから貰うとその内容に驚愕した。
115話へ続く