第8部
【チャサリン】「落ち着いて、一気に取り囲むわよ。」
【フライヤ】「待って!さっきの銃声で、私達がここに来たことは気付かれてるはず。逃げ道を探して、先回りよ!」
と、いろいろ議論していたその横で。
【ロルフィーヌ】「ふむ、隣にはエッグマンのスペースシャトル。これで逃げるつもりだろう。
この僕が先に乗って待ち構えておくよ。」
と、ロルフィーヌが飛び乗ったその瞬間。
【アナウンス】「シャトル、発進!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
なんと、ルーティア嬢達はシャトルに乗り込まず、そのままロル公のみを載せてシャトル発進!!
【ロルフィーヌ】「◎♀↑?Å¥∽∫∇≦♪@?☆っ!!!」
【セバスチャン】「哀れですな・・・」
そして彼は天空に消えた。
一行はただあっけなく、空を見上げるのみ。
その時、チャガット達が追いついた。
【ミッチャオ】「さっきの銃声は!?」
【チャフィン】「仕掛けだったんだよな・・・」
【チャガット】「それより、ルーティア嬢だよ!」
【一同】「!!!」
なんと、1人と2匹の姿が忽然と消えたではないか!
【チャオルカ】「いや、誰かいるぞ・・・って、フレアス!!」
代わりにそこにいたのは、フレアスであった。
【フレアス】「よう、お前ら。きょうじゅのビルん中以来だな。」
【ビーチャル】「何の目的でここに!?」
【フレアス】「ま、そのうち分かるだろうよ・・・・」
【チャルガ】「!!また消えた!!??」
そう、フレアスも突然影が薄くなり、また消えた。
と、その時、
【???】「ははははは。みんな騙されたね。」
【エディン】「誰!?」
【???】「僕はウィンドルフ=ガルガン。神様さ。ウィンと呼んでくれて結構。
今のルーティア嬢達も、さっきのフレアスも、全部僕が作った幻影さ。」
【サイオン】「俺達をどうする気だ!?」
【ガルガン】「おびき寄せて、ヒントを与えようと思ったんだ。いたずらしてごめんよ。
今、彼女達は君達の裏をかいてステーションスクエアにいる。
さあ、急ぐんだ!早くしないと日が暮れて、捜索が難しくなってしまう!」
【チャオルカ】「分かった!ウィン、ありがとうよ!」
【ポップ】「急ぐです~!!」
【ホップスター】「なにっ、裏をかいてステーションスクエアだと。
急いで全員引き返せ!」
・・・さて、全員がステーションスクエアに向かった数分後。
ロルフィーヌがボロボロになりながら何とか降りてきた。
【ロルフィーヌ】「フッ、この華麗なる僕に傷を付けるとは・・・っておや?ギャラリーの皆は何処に消えたのだ?」
やっぱり最後はいつものロル公なのであった。
巨大化した捜索隊がステーションスクエアに戻った時には、既に午後4時を迎えていた。
【ホップスター】「よりによって聖誕祭がルーティア嬢捜索で潰れるとは・・・」
とぼやいていたその瞬間、一行の目の前のT字路にルーティア嬢が現れた。
【エルファ】「あ、いました!」
が、当然向こうも気が付く。
【ルーティア】「そう簡単には捕まらないよ~♪」
と、目の前に止まったバスに飛び乗り、バスはそのまま走り去った。
【ホップスター】「逃げたか、追え!左だ!」
車に乗り、一気に追いかける。
ルーティア嬢はこれを見るや、すかさず飛び降りて脇の小道へ逃げた。
捜索隊も慌てて降りて追いかける。
【ホップスター】「史上最大の鬼ごっこ・・・いよいよ最後のデッドヒートだ!
最後の最後まで楽しませてくれよう!!」
【エルファ】「編集長・・・・半分狂ってません?」
約一名狂ったまま、物語は最終盤へ。