第7部

【チャオルカ】「あ!チャイヒコだ!」
【紀流院】「続いてルーティアちゃん、最後にタキオン・・・」
【ロルフィーヌ】「クッ、あのダサおやぢめ、『スパイラル・リング』を持ってやがる。」
【ジュエチャ】「あ、危ない!」

何とタキオン、『スパイラル・リング』を投げて遊びながらピラミッドに入って行くではないか!
無口なジュエチャも思わず叫んでしまった。

【ポップ】「見ていられないですぅ・・・」

やがて、1人と2匹がピラミッドの中に姿を消した。

【紀流院】「俺が追う!」
【ロルフィーヌ】「フッ、君にルーティア嬢を追いかけることなんて不可能だよ。
         この僕が先頭で追いかけるから、君は入口で編集長率いる2次隊の到着でも待つんだな。」

そう言うと、ロルフィーヌを先頭にみんなピラミッドの中に入り、紀流院だけ残された。
【紀流院】「いっつもこんなんばっか・・・」
紀流院の愚痴を無視するかのように。

さて、ピラミッドの中。
一部はエッグマンが基地に改造してあるものの、不気味な雰囲気が漂う。

【チャルガ】「・・・幽霊とか、出ないよね・・・?」
【ビーチャル】「バカ、そんなもん居る訳ねぇだろ・・・っておわぁっ!?」

いきなり幽霊が現れた・・・と思ったが、

【チャオルカ】「いや、これはただのおもちゃだ。
        ・・・どうやら、仕掛け満載のようだな。」
【ロルフィーヌ】「フッ、この僕にはそんな子供じみた仕掛けなど・・・うわああああっ!!!」
まあ、よくある話である。
特に超ナルシストなロル公には。

さて、なんだかんだで1時間後、ピラミッドの最深部。
【ポポ】「あれ、なに?」
サイオンが連れていた子供チャオのポポが、とある方向を指差して聞く。
【サイオン】「・・・ん?・・・みんな、ここだ!」
ポポが指差していたのは、隠し部屋への通路の壁。
ちょっとした印があったのを、見逃さなかったのだ。
【ハリケンシ】「おっしゃ、突き破るぜ!!」
【一同】「せーの・・・・」

ドドドーン!!!
一斉に体当たりで壁を突き抜ける!
が・・・
【一同】「うわあああぁぁぁ・・・・・」
壁の先には確かに隠し部屋への通路があるのだが、それは縦穴。
ピラミッドのさらに奥へと転がり落ちていった。


一方、ホップスター率いる警備隊と紀流院が合流した第2陣も、ピラミッドの奥深くを捜索していた。
【紀流院】「くっ、どこまでも不気味だぜ・・・」
【エルファ】「全くですね。本当に捜索隊とルーティア嬢、タキオン、チャイヒコがいるんでしょうか?」
【ホップスター】「とりあえず、証拠を見つけ出すだけでもいい。
         しかし、聖なる日がこんな日になるとはな・・・」
と、その時。
【チャオン】「!!お前は誰だ!?」
見ると、前方に1匹のチャオが。
【ホップスター】「いや、捜索隊のミッチャオだが・・・なぜ1匹で?」
【ミッチャオ】「実は、ここに隠し通路があるのを見つけたので、みんなで飛び込んだんだけど、僕だけ壁に引っかかっちゃって・・・」
【チャース】「で、残ってる、っと。」
【ホップスター】「う~む・・・見たところ、かなり深いようだな・・・」
その瞬間、

ズキューン!!

【エルファ】「!!銃声!?」
【アムセレ】「どうやら、下からのようだ。」
【ホップスター】「なにっ!?
         ・・・恐らくこの縦穴、マトモに降りたら人間じゃ大けが間違いなしだ。
         チャガット、チャース、ムーンナイト、ミッチャオの4匹で降りて調べてくれ!」
【ムーンナイト】「おう!」
4匹は勢いよく飛び降りた。

【ロルフィーヌ】「フッ、何だと思ったらただの仕掛けじゃないか。」
【勇者】「らしいな。ここにセンサーとラジカセがある。」
【カイド】「!それより、あそこだ!」
【チャフィン】「どれどれ・・・!!!」

ついに一行は、ルーティア嬢他の隠れ家を発見した。

このページについて
掲載号
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
ページ番号
7 / 11
この作品について
タイトル
失踪したチャオを追え!決死の大捜索!?
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第42号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約3日