第4部

研究所の巨大モニターに、テレビが映る。
【リポーター】「関係者の話によると、ルーティア・リネージュ氏は一昨日午前11時に管理する財閥の会合を終え、専用リムジンで自宅に戻ると言ったまま、そのまま行方不明との事です。
        なお、目撃証言によりますと、昨日午後2時頃、彼女がこの現場ビルより専用リムジンで立ち去るところが目撃されています。」

【チャフィン】「やはりきょうじゅがビル型ミサイルぶっ放したせいみたいだな。」
【セバスチャン】「ええ、どうやらビルについていろいろ調べて行くうちに失踪が発覚したみたいです。」

【リポーター】「なお、既に警察を始め、各種諜報機関や私立探偵なども動き出しており、なかでも週刊チャオ編集部の探偵部門では大規模な捜索隊を組んでいるとの事です。
        しかし、週刊チャオ編集部では捜索隊を組んでいることは認めているものの、小規模であるとしています。」

【ホップスター】「ちくしょ、さすがマスコミは動くのが早い。こうなれば一刻も早くタキオンとルーティア嬢を探し出すんだ!
         あのビルから東・・・プリズンアイランドに向かう!」
【エルファ】「アテもないのに?」
【ホップスター】「アテなんぞ最初っから無いしな。賭けだ!」


で、プリズンアイランド。
GUNの基地にいては大捜索隊の存在がバレてしまうので、ジャングルの一角に捜索隊本部を置いた。

捜索開始から数時間後。
チャオルカが、仲間を連れて戻ってきた。
【チャルガ】「これ、見つけたんだけど・・・」
と、差し出したのは、
【ホップスター】「ボールペン?」
【紀流院】「こ・・・これは!」
【ロルフィーヌ】「間違いないな。これは普段彼女が使用しているボールペンだ。世界で1本の特注だからな。」
【ホップスター】「どこで見つけた?」
【ビーチャル】「GUNの空母の上に転がってたぜ。」
【エルファ】「ただ、今ここにいる証拠にはなりませんね。」
【ホップスター】「いや、この付近は風が強く、この程度の軽さならすぐ飛んでしまうはずだ。
         となると・・・まだ近くにいる!」
【一同】「なんだってぇ!!???」

と、そこに1匹のチャオが現れた。

【チャオ】「ここか・・・編集部がこの島に来てるってのは本当だったのか・・・
      っと、失礼、俺の名はブゲル!GUNの者だ。」

はい、一応GUNにもチャオの奴がいるって事で。
ま、そういう事にしておいて下さい。

【ホップスター】「!
         ブゲル殿、これは失礼した。
         しかし、この島は海軍の管轄、貴殿は陸軍所属のはずでは?」
【ブゲル】「秘密指令でな。GUNのお偉いさんはとうに編集部の行動を掴んでる。
      俺とホップ殿のつきあいがあるから、協力を得る事に成功した。
      現在より、ルーティア嬢とタキオン捜索のため、島の出口を全て封鎖する!」

その時、今度はシルバーと仲間達が帰ってきた。

【フライヤ】「こんなの見つけました!」
【エルファ】「釣竿・・・ですか?」
【紀流院】「いや、これはタキオンがいつも使ってる釣竿だ!」
【ホップスター】「これで両者がこの島にいるのはほぼ間違いないな。
         何処にあった?」
【チャサリン】「ボールペンがあったというGUNの空母の近くの海に浮かんでました。」

と、次の瞬間である。
ゴゴゴゴゴ・・・
【一同】「な、何だ!!??」
見ると、GUNのミサイルが発射されたのである。
いや、それだけならGUNの演習か実験、で済んだだろう。
次の瞬間、一枚の紙切れが落ちてきたのである。

「みんな、頑張ってるみたいだねー!
 でも、史上最大の鬼ごっこはまだまだ続くよ~☆
       ルーティア・リネージュ
 PS.父さんは強いんだ~! byタキオン」

【ロルフィーヌ】「彼女の直筆に間違いない・・・って、」
【一同】「そんなんありかよぉぉっ!!!」

目的がはっきりしたところで、編集部は本気で鬼ごっこをやりだした。
【ホップスター】「ルーティア嬢が相手だからこそできるこの鬼ごっこ・・・
         存分に楽しませてくれよう!!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第42号
ページ番号
4 / 11
この作品について
タイトル
失踪したチャオを追え!決死の大捜索!?
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第42号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約3日