第3部

【フウト】「紹介しよう。超次元エネルギーを動力源とする戦闘ロボット『オモチャオー』に乗る2匹だ。
      こちらがバン君、こちらがセリオさん。」
【ホップスター】「久しぶりですね。」

どうやらホップスターとかいう奴は第1期キャラクターのほとんどが知り合いらしい。
過去に何かあったのか・・・?
さて、それはさておき。

【ホップスター】「で、大丈夫ですか?こんな場所でゆっくり話をしていて。」
【フウト】「それなら大丈夫じゃ。向島きょうじゅのミサイルがここに到着するのは30分後じゃからな。」
【ホップスター】「さすが計算が速い。では、それまで雑談でもしていますか。」

さて、ビル型ミサイルの中。

【きょうじゅ】「あー!!早く脱出しないとワシが死ぬー!!」
かなりストレスを溜めているご様子。

【チャフィン】「どう?情報集まった?」
【ポップ】「フツーの会社が入ってたビルみたいです~」
【勇者】「問題は、タキオンとルーティア嬢が何の目的でここにいたかだな。」
【チャフィン】「あれ?チャオルカは?」
【ホップ】「そういえば、いないですねぇ~。」

そのチャオルカが、ビルを調査していた時。
【チャオルカ】「!!! お前はフレアス!」
【フレアス】「貴様か・・・。まさかこんな所で会うとはな。」
【チャオルカ】「やるか?」
チャオルカが構える。
【フレアス】「いや、今はあいにく忙しくてな。だが言っておく!
       今回の失踪事件、動いてるのは貴様等だけじゃねぇって事をな・・・。」

そう言い残すと、彼は窓から飛んで消えた。
次の瞬間、チャオルカは閃いたように手を叩いた。
【チャオルカ】「そうだよ!俺たち飛べるんじゃん!」

・・・チャオとして基本的な事を、このビルの連中は皆忘れていたらしい。
かくして、きょうじゅを1匹残して、調査隊は皆飛んで降りた。

【ホップスター】「そろそろか。」
【フウト】「バン、セリオ、頼むぞ。」
【バン】「当たりめぇだ!」
【セリオ】「あのビルくらい、ちょちょいのちょいデ~ス!」
ちなみにバンはお約束的な熱血主人公、セリオはエセ外国人である。

2匹がコクピットに乗り込み、
【バン】「オモチャオー、発進!」
ゴォォォォ・・・・
大空へと旅立った。

【フウト】「戦闘が始まる前に説明しよう。
      このオモチャオーは変形機能が付いており、
      格闘戦重視の「オモチャオーV」(バン操作)、射撃戦重視の「オモチャオーX」(セリオ操作)の2タイプがある。
      この2タイプを使い分けて戦う事で、今までの戦闘を生き抜いてきたんだよ。」
【エディン】「あ・・・頭が混乱しそう・・・」
【フウト】「そろそろ、ビルに着いたようだ。」

フウトの助手であるツトムが管制塔からオモチャオーに向かい叫ぶ。
【ツトム】「中にチャオが何匹かいるんですから、くれぐれも気をつけて下さいよ!」
【バン】「ああ、分かってるよ!」
【ホップスター】「今連絡が入った!ウチのメンバーは全員脱出に成功した。中にはきょうじゅだけだ!」
【セリオ】「了解で~ス!」

そして遂に、オモチャオーとビル型ミサイルが激突した。

【きょうじゅ】「なにぃぃっ!??
        やはりオモチャオーが来おったか。
        ここは必殺!パンチじゃあ~!!」

すると、何故かビルの側面から手が伸びて、オモチャオーに襲い掛かる!
ちなみに今はオモチャオーVだ。
【バン】「なんのっ!」
オモチャオーはそれを片手で軽く受け止め、右手で頭のゼンマイを抜き・・・
【バン】「オモチャオォォォッ・・・ トマホォォォォォクッ!!!!!」
一刀両断!!

ズバァァァン!!

きょうじゅのビルはあっけなく真っ二つに割れ、墜落した。
【きょうじゅ】「ノーベル平和賞ゲットじゃあああぁぁぁぁ・・・・・」
謎の叫びを残し、きょうじゅはビルと共に深い谷底へ消えた。


さて、再び毘襲研究所。
きょうじゅの件が片付いたので、調査隊全員で研究所の一室を借りて捜索会議が開かれていた。
【ホップスター】「気になるのは、他にも動いている連中がいる、って所だ。」
【サイオン】「そして、ルーティア嬢とタキオンがあのビルに寄った目的。」
【エルファ】「謎だらけですね・・・。」
と、その時。
勇者の仲間のカイドとセバスチャンが慌てて入ってきた。
【勇者】「どうした?」
【カイド】「失踪の件、マスコミにバレちまった!」
【一同】「なんだってぇ!!??」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第42号
ページ番号
3 / 11
この作品について
タイトル
失踪したチャオを追え!決死の大捜索!?
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第42号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約3日