~ラスト一枚~

取材当日

記者の人がフォトと写真撮影している姿を取材したいと言われて。
チャオガーデンで撮影しながらの取材となった。
取材内容はチャオの雑誌だけあってフォトのことが中心に進みんでいった。

今日はフォトも私も慣れないことをして疲れてしまった。

私達を見た記者さんは「疲れちゃった?お疲れ様でした」と優しく声をかけてくれ無事に取材が終わった。

取材が終わった後、他の取材依頼が来たが全て断った。


そして週刊チャオ発売日、朝一で買って来た私はチャオガーデンの中でフォトや他のチャオたちと見ていた記事の内容はフォトがカメラを使うのがさも珍しいように書いてあった、「フォトは写真を撮るのが好きなだけなのにね」と私がフォトに向かって言うとフォトは頭の上に?を出した、「やっぱり分かんないか、でもフォト他のチャオだってサッカーしたり絵を描いたりしてるんたから、それがフォトの場合写真だっただけで何もおかしくないだよ」フォトは私の言った意味が分かったのか急に飛び跳ねて喜んだ。
その後ガーデンでチャオ達と遊んでからガーデン出ると電話鳴っていた。
その電話に出るとフォトを取材したいと言う電話だった、もちろん私は断り電話を切るとまたすぐに電話が来た、出るとまた取材依頼の電話で取材は断った。
こんなことが数日間続き
もううんざりした私はチャオを愛す人がいっぱいいるチャオBBSに今回の事の辛さを書き込んだ、少しでも報道が和らぐことを信じて…
数時間後、私の書き込みに返事が来ていた。
タイトル:申し訳ございません
宛先人は週刊チャオ編集長

えっ?本物?

本文:誠に申し訳ございません。
今回のことは当誌の記事から始まった過熱報道です。

~~~

つきましては次週の『週刊チャオ』でお詫び文の掲載と他のメディアの報道への注意文の掲載させていただきます。

週刊チャオ編集長ホップスター。


と書かれていた、それ以外にも私の書き込みに何人もの人が返事をくれ、皆さんに励まされた。


その数日後の週刊チャオには謝罪が掲載されていた。
週刊チャオに謝罪が載って数週間。

あの謝罪文やチャオBBSの人達が各メディアに訴え、付きまとうような取材、報道はかなり減ったので、今日は久しぶりにフォトと一緒にカメラを持って自転車で出掛けることにした。

久しぶりの外に出てはしゃぐフォトを見ていると私も一緒に遊びたくなり撮影そっちのけでフォトと遊ぶことにした。

しばらくフォトと遊んでいると新居さんから電話がかかってきた。
「アヤさんフォトくんを連れて早く帰って」
私は理由を聞くとどうやら私とフォトが出掛けた事が一部報道人にバレてスクープを狙っているらしい。

急いで帰ろうとすると自転車はもう報道人に囲まれていてもう近づけない
しょうがないので歩いて帰った。
そして家の前まで来たら家の前はもう報道人に囲まれていた、私は一端影に隠れて少し様子を見ようとしたその時フォトが私のシャツを引っ張った。
「何?フォト?………フォト!?」
私の目の前では顔色が明らかに悪いフォトがいた…
私は早く保健室で見てもらう為にフォトを抱えて一気に家まで走った
すると報道人に囲まれ中々家にたどり着けない、フォトを見るとますます元気が無くなっていく
「お願いだから通して!」
私が必死に頼んでもまだ寄って来る。
やっと報道人の中を抜けて家にたどり着くとフォトは淡い灰色の繭に包まれていた。
私が「フォト…ごめんね…」と言うとフォトは頭にハートマークを出して笑ってくれた、その後どんどんと繭の色がコクなっていきフォトは消えてしまった。

私は数日間泣き続けた、フォトに対する過熱する報道が治まったのは皮肉にも私がフォトと会えなくなった後だった…

このページについて
掲載号
週刊チャオ第133号
ページ番号
6 / 7
この作品について
タイトル
写真
作者
レオガ
初回掲載
週刊チャオ第116号
最終掲載
週刊チャオ第133号
連載期間
約4ヵ月14日