第７話：テイルスの工房

【前回までのあらすじ】
チャオの森を目指して旅をする野良チャオ・サイオン。
道中出会ったポポというチャオと共にテイルスの家へ向かう。
とある街のガーデンで一夜を明かした。そして出発の朝がやって来た…。

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今日は晴天。絶好の旅日和だった。
サイオンとポポは駅から電車に乗ってミスティックルイーンを目指した。

電車の中で、ポポは移り行く景色に半ば興奮気味だった。
しかし、しばらくすると飽きてきたのか、サイオンの隣ですやすやと寝息を立てていた。

そして、遂にミスティックルーインに到着した。
起こすのも可哀想だと思い、サイオンはポポを負ぶって行くことにした。

テイルスの家は何処か聞いていなかったが、心配は要らなかった。
近くにあったのは探検隊のベースキャンプとなる粗末な小屋、
そして丘の上にある工房のような雰囲気の建物だけだったのだ。

サイオンは丘の上の建物に向かった。
急な階段があったが、サイオンの脚力を以てすれば何でもなかった。
サイオンが扉を叩くと、オモチャオが出迎えた。


「いらっしゃいチャオ。何か用チャオか？」

「テイルスって人を捜しているんだが……。」

「テイルス？ 今呼んでくるチャオ。」


そう言うとオモチャオは家の奥に入っていった。
しばらくすると尻尾が２本の狐、テイルスが現れた。


「どうしたの？何か用？」


その声に気づいたのか、ポポが目を覚ました。
ポポはオモチャオに気づくと、サイオンの背中を降りて駆けだした。


「オモチャオ、なおったチャオね！ テイルス、ありがとチャオ！」


このオモチャオは以前、壊れて宇宙を漂っている所をポポに拾われた物だった。
そして、ポポはそれをテイルスに預けて修理してもらっていたのだった。


「おい……。一番大切な用を忘れてないか…？」

「そうだったチャオ。わすれるところだったチャオ。
　テイルス、いまから『きゅうきょくのレシピ』つくるから だいどころ かりるチャオよ。」

そう言ってポポは台所に入っていった。

＜第８話に続く＞

【後記】
三度ＤＣネタ（爆）それでは、テイルスの家にいたオモチャオについて説明をします。
おさんぽアドベンチャー２メインシナリオの１つ「チャオリアＳＯＳ！(仮)」に登場しました。
このシナリオのあらすじは以下の通りです。

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惑星チャオルの女王・チャオリアからのＳＯＳを受け取ったチャオは、
チャオリアを救うためにエッグマンの基地からシャトルに乗って宇宙に旅立った。

途中、シャトルが故障した衝撃で放り出されたチャオは宇宙に漂うオモチャオを見つける。
ＳＯＳ信号はそのオモチャオからだった。きっと独りで寂しかったのだろう。
チャオはそれを地球に持ち帰り、テイルスに修理を頼んだのだった。
・・・・・

ところで「究極のレシピ」をポポが作るようですが……大丈夫でしょうか？
次回はその様子をこっそりと覗いてみましょう。