第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 百七話
~レイシアの家~
シャドウ「僕達は、とりあえずキャプシティへ向かおうと思います。」
シャドウの口から出たのはキャプシティという名前。
確かに、キャプシティは安全で策を立てやすい。
・・・そして、何よりもあの荒野へとすぐに行ける。
かつて仲間であったソニック・ザ・スピードのところへ行けるのだ。
レイシア「そっか。それじゃあ、ビーチタウンに向かうといいよ。
確かキャプシティはクローゼス大陸だったよね。
クローゼス大陸のカイセンタウン行きの船が出てるはずだよ。」
レイシアは色々な土地からの死者との会話が出来るので、土地事情にも詳しかった。
そうして、シャドウ達の次の行き先は決まった。
そして、シャドウ達は家を出る。
シャドウ「色々と感謝しなければいけないな。ありがとう。」
レイシアも家の外まで見送りに来ていた。
他の仲間達もレイシアに頭を下げる。
レイシア「いえいえ。こちらこそ、ありがとう。」
レイシアはヘルゼアス戦争のことを言っているのだろう。
言ってみれば、レイシアの心残りだったのは戦争への不安だけなのだ。
それを拭い去ってくれたシャドウ達には、シャドウ達が思っているより感謝しているだろう。
シャドウ「それじゃあ、行こう。」
そして、シャドウ達はビーチタウンへと向かった。
オリとゼアス兵隊長も見送りに来てくれるということで、ついていくようだ。
・・・そして、ビーチタウンへと着いた。
確かに、以前は気にしなかったが港があり、船はもうすぐ出港するようだ。
そして、港に全員が集まる。
オリ「色々と世話になった。ありがとう。」
ゼアス兵隊長「私も、ご迷惑をお掛けしました。そして、ありがとうございます。」
シャドウ達は笑みを零して頷き、船の中へ入っていった。
すると、町の方から町長とその娘のメロンが走ってきた。
そして、オリとゼアス兵隊長の隣まで来て、船に向かって叫ぶ。
町長「皆さん、無事でなによりです!ありがとうございました!」
メロン「おーい、マッスル!お前は出来る男だと思ってたぞー!」
シャドウ達は船の中から手を振って答える。
そして、船はどんどん港から遠ざかっていくのだった。
メロン「あーぁ、もっと色々言いたかったのになぁ。」
町長「仕方あるまい。お礼が言えただけで満足じゃ。家に戻るぞ。」
そして、二人はゆっくりと町の中へと消えていった。
ゼアス兵隊長「・・・俺達も、ああいう国民を守って生きていきたいな。」
オリ「それが俺の生きる意味となると良いです。」
その言葉を聞いて、ゼアス兵隊長は笑みを零す。
ゼアス兵隊長「そっか。それじゃあ、俺達も行こうか。」
オリ「はい。」
そして、二人はゼアスへと向かっていった。
第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 終