第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 六十七話
~ヘルズ城一階~
シャドウ達は大きな階段のある広間へと戻ってきた。
だが、何か最初とは違う違和感。
最初に来た時とは何かが違う。
その真相を確かめるべく階段を下りようとした時、
その違和感の正体をシャドウは見つけた。
シャドウ「扉が開いている・・・・・。」
そう、その違和感の正体は
ドアノブがない扉が両方開いていることだった。
シャドウ達は階段を駆け下り、二つの扉の正面に立った。
左の扉の中は真っ暗で何も見えない。
それに対し右の扉の中は魔法が渦巻いており、色々な色に見える。
マッスル「それで、どうするんだ?」
シャドウ「右の扉の方が怪しいが、入ったら何が起きるかも分からない。」
そんな間にもエイリアが左の扉の前に立ち、魔法で中を照らしていた。
エイリア「こっちはただの広い部屋みたいだよー。これだけ照らしても奥の方までは見えないけど・・・・・。」
シャドウ「そうか。とりあえず左の扉の中から調べよう。」
そして、シャドウ達は左の扉の中へ入った。
すると扉がバタンと閉まり、シャドウ達は閉じ込められた。
だがこの程度では危機とは感じないのか、シャドウは至って冷静に言う。
シャドウ「奥の方へ行こう。」
エイリアの魔法の灯りを頼りに奥へと進むシャドウ達。
決してエイリアの魔法の灯りが弱い訳ではないのだが、
周りは暗闇で自分達の周りしか見えない状況だ。
部屋の奥行きは普通の部屋の二倍程度のもので、奥に着くのにそれほど時間はかからなかった。
そして奥に着いた途端、暗闇が晴れ始めた。
暗闇が晴れ切ったところで、シャドウ達は気付く。
周りの光景のところどころに映像のノイズが見える。
映像が始まっているようだ。
そして変化を待つ暇もなく入り口の扉が勢いよく開き、
一匹のチャオがシャドウ達の方へ走ってきた。
そのチャオを見たシャドウ達は驚いた。
シャドウ「・・・・・これは!?」
続く