第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 五十九話
~ヘルズ城地下1階 食堂~
鍵を手に入れるべく、
液体金属の破壊を図ろうと話し合い始めたシャドウ達。
まず始めに出たのはシャドウの意見だった。
シャドウ「液体金属の破壊だけを考えれば方法はいくらかある。ただその中でも鍵に影響を与えない方法を選ばなくてはいけない。」
仲間達は納得してうなづく。
目的は液体金属を壊す事ではなく、
飽くまでも部屋を出るために鍵を取り出すこと。
鍵ごと破壊しては意味がない。
それどころか鍵を壊しては永遠に部屋から出れなくなる可能性もある。
するとエイリアは液体金属に近づいて、
新たな事実を口にした。
エイリア「どうしよう・・・・・。魔法が使えないよ。」
シャドウ「何?」
仲間達もエイリアの方を一斉に向いた。
どうやらエイリアは、
液体金属に向かって軽い炎系魔法を試そうとしたらしい。
ところが魔法が全くでないので驚いて、
水系魔法や光系魔法も試そうとしたらしいが、
やはり結果は使えないというものだった。
この新事実の発覚でまた方法が絞られてきたシャドウ達。
そして新たな案を出したのはラルドだった。
ラルド「魔法が使えないってことは打撃系になるけど、多分コレって格闘技じゃ打ち破れないよね。武器中心で行った方がいいんじゃない?」
その言葉に仲間達は武器を取り出して肯定した。
武器を持っていないラルド、マッスル、エイリア、ナイリア、バウスは参加できないので離れているということにした。
その中で一人だけ退こうとしないのがマッスル。
マッスルが負けず嫌いなのは、
仲間達はよく分かっているので止めなかった。
それにマッスルは、
魔法ではないが魔法に近いもの、
気を技として使えるので良しとされた。
ラルドも気の技は使えるが、
気では打ち破れないと言わんばかりに退いた。
そして液体金属に対する攻撃が始まった。
続く