第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 五十話
~ヘルズの草原~
レイシアと別れたシャドウ達は、レイシアの言った通り東へと進んでいた。
相も変わらず、景色は綺麗な草原や山。
強いて言うなら、動物が少し増えたと言う変化があるくらいだ。
それが女性陣のラルド、エイリア、ナイリアには嬉しいらしく、時々猫などとじゃれあっている。
エイリア「此処って戦争しているんだよね?」
エイリアはオリの方を向いた。
オリ「あぁ。だが、ゼアスは被害を可能な限り収めたいと考えている。」
それを聞くと、エイリアは猫を抱き上げた。
エイリア「この子はそのたまものなのかなぁ?」
猫は「みぃ」と鳴き、エイリアの顔を見た。
オリ「そうだろうな。ゼアスが攻撃を仕掛けていたら動物など住める状況ではないだろう。」
そして、一息ついてからオリは付け加えた。
オリ「だが、この状況は維持出来るものではない。維持してもどうしようもないことでもある。」
エイリア「維持出来ないって・・・・・?」
オリ「裏にリバルなどがいて、メカをヘルズに支給しているんだ。一発でゼアスを消し飛ばすような兵器を作られる可能性だってある。第二の北南大戦争を避けようとしているのに、このままじゃ第二の北南大戦争にもなりかねないだろう?」
エイリア「それじゃどうしたらいいの?」
オリ「そのために俺達がヘルズ城に向かってるのだろう。」
すると、エイリアは猫を降ろした。
エイリア「そうだね。」
エイリアと、それを聞いていたラルドとナイリアもやる気を出したようだ。
そして、空から前方を見ていたナイツが声をあげた。
ナイツ「大きい町が見えたよー!」
シャドウ「エイリア、良いか?」
エイリア「全然OKだよ。」
そして、シャドウ達は町の方へと歩き始めた。
続く