第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 三十八話
~砂浜~
シャドウ達が情報を集めている間、マッスルは砂浜に座っていた。
隣にはメロン。
マッスル「何か俺さぁ、色々不安なんだよ。」
メロン「何がさ。悩みなんてなさそうじゃないか。」
どうやら、マッスルはメロンに相談をしているらしい。
マッスル「この間は、エイリアっていう仲間に水ぶっかけられて、謝るどころか暴言はかれて・・・・・。」
マッスルは歪んだ空間での出来事を気にしていた。
メロンは元気に返した。
メロン「そんな事で悩むな!仲間同士でも、いいコミュニケーションばっかでもつまらないだろ?たまには、そうやって崩してみてもいいのさ。」
マッスル「そうかなぁ。・・・・・でも、今はそれよりも深刻な不安があるんだけど聞いてくれるか?」
マッスルの真剣な表情を見たメロンは、何にでも答えられるように構えて言った。
メロン「あぁ、全然大丈夫だよ。」
マッスル「あの、あれ知ってるか?カオスィヴっていう伝説の・・・・・。」
メロン「カオスィヴ・・・・・。アレか、あの戦争一瞬で終わらせたってヤツか。」
マッスル「そう、それ。それで、俺はカオスィヴと3回だか、そのくらい会った事があるんだけどさ。」
メロン「会ったのか?それじゃあ、伝説というより軌跡だなぁ。」
マッスル「俺らの仲間にも、伝説って呼ばれてるヤツが二人いるんだけどな・・・・・。軌跡か・・・・・・。いや、それは置いといて。」
メロン「あ、ゴメン。話そらしちゃったね。」
マッスル「いや、大丈夫だ。それで、そのカオスィヴは俺達の前に現れては良く分からないことを言うんだ。今は意味が分からないけど、今後に凄い大事なことを言われてるような気がして・・・・・。」
メロン「私はマッスルじゃないからよく分からないけど、今分からないなら分かる時まで待てば良いんじゃないか?」
マッスル「うーん、それもそうだけど・・・・・。何か分かった時にはもう遅い、みたいなことがあるんじゃないか、とか思っちゃって・・・・・。」
メロン「もし、今度会ったら聞いてみれば良いんじゃない?それでも分からないんなら、その時が来るまでに覚悟しておく、とか。」
マッスル「そうか・・・・・。俺が動いていけば良いのか・・・・・。うん、気が楽になった。ありがとな。」
メロン「気にすんなって!それより、もうお迎えが来たみたいだね。」
マッスルが後ろを向くと、コチラに向かって歩いてくるシャドウ達の姿が見えた。
マッスル「ま、仲間もいる事だし。頑張ってみるよ。」
メロン「アンタは強いんだか気楽なんだか分からないねぇ。私もアンタ達がこの町を出るまでは案内するからさ。」
マッスル「あぁ、ありがとな。」
そして、シャドウ達がマッスルの近くまで着いた。
シャドウ「やはり此処か。何をしていたのだ?」
マッスルは立ち上がった。
マッスル「雑談だよ。で、どっか行くのか?」
シャドウ「ナイツとエイリアを迎えに行った後、この町を出る。」
するとメロンも立ち上がり、言った。
メロン「何だよ、もう出て行っちまうのかい?どこ行くつもりなんだ?」
シャドウ「ヘルズ城だ。少し用があってな。」
するとメロンは驚いて目を丸くして聞き返した。
メロン「へ、ヘルズ城?本気で言ってんのか?」
シャドウ「あぁ。」
メロン「ちょ、待て待て。仲間連れてきたらウチに来な。一応、私も此処の町長の娘だからさ。」
その言葉にシャドウ達も驚いたが、町長の家(メロンの家)に行くことにした。
続く