第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 三十四話

~ビーチタウン~

メロンに案内され、ビーチタウンの中を歩くシャドウ達。

シャドウは、歩きながらもメロンに質問をする。

シャドウ「その人は、どんな事が出来る人なのですか?」

メロンも、嫌という表情は見せず、きちんと答える。

メロン「確か、見た人の未来が見えるだとか。そんなんじゃなかったかな?」

仲間達は驚いた表情をして、また質問をする。

ラルド「み、未来が見えるって・・・・・。メロンさんは見てもらったの?」

メロン「いや、私は見てもらってないよ。」

メロンの返答は、当たり前のことと言わんばかりに速かった。

バウス「ワシも見てもらわないでいたいなぁ。」

バウスの言葉に、ラインは小声でバウスに質問をした。

ライン(な、何でだ?)

バウスも小声でラインの質問に答えた。

バウス(もうこんな歳なんだから、どうせ長くは持たんだろう・・・・・。)

ライン(俺はそんな答えは期待してなかったよ・・・・・。)

とラインは思ったが、口には出さなかった。

ナイツ「何で見てもらわなかったのですか?」

メロン「だってさぁ、今いくら頑張ってもその未来にしかならない、なんてのは嫌じゃん。どうせなら今キッチリ頑張っといて、良い未来に期待したいじゃん。」

ナイツ「そっか・・・・・。なんか見てもらうの怖くなってきたなぁ。」

すると、シャドウがナイツに言った。

シャドウ「見てもらわなくても良いのだぞ。強制はしない。」

ナイツ「うーん、じゃあやめようかなぁ。」

そんな会話をしていると、メロンが立ち止まって言った。

メロン「着いたよ。この家だ!もう、見た目からスゲェだろ!」

その家は水晶玉のような形をしていて、とても大きい。

それに、何故か手と足が目がついている。

口が入り口のようだ。

マッスル「どうでもいいところがスゲェな。」

メロン「ハハ、確かにどうでもいいね!アンタ、未来見てもらってきなよ!きっと私と結婚してるよ!」

マッスル「ただでさえ未来聞くの勇気いるんだから、レベルアップさせないで・・・・・。」

と、マッスルは小さくこぼした。

そして、メロンを外に残し、シャドウ達は家に入っていった。

ラルド「お邪魔しまーす。」

???「珍しいね、人が来るなんて。」

シャドウ(・・・・・コイツでは無さそうだ。全くと言って良いほど悪意や殺意がない。)

シャドウ「聞きたいことがあるのですが・・・・・。」

ミイン「僕の名前かな?僕はミインだよ。」

ミインは水色のヒーローノーマルタイプノーマル二次進化のチャオだ。

ミインは、シャドウが内容を言う前に答えてしまった。

シャドウ「いえ、そうではなくて・・・・・。」

すると、またミインはシャドウの言葉を遮るように喋りだした。

ミイン「あれ?じゃあ、未来を見たいのかな?其処の紫の方はどうですか?」

ナイツ「ぼ、僕ですか?」

シャドウ(・・・・・こう言うこともあるだろう。)

ナイツ「僕はちょっと・・・・・・。」

ミイン「どうなの?聞くの?聞かないの?」

ミインの早い展開についていけず、ナイツは

「き、聞きます!」

と言ってしまった。

エイリア「頑張ってね。」

ナイツ「頑張り様がないけどね・・・・・。」

ナイツはガックリとした表情で、ミインの前に立った。

ミイン「じゃあ、見させてもらうよ。」

ミインの瞳の色が薄くなり、ナイツを凝視し始めた。

ナイツ(うわぁ、ドキドキする・・・・・・。)

ミイン「出た!」

ナイツ「!」


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第259号
ページ番号
117 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日