第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 三十三話

~森手前(朝)~

オリ「さて、出発だ。」

充分な睡眠をとったシャドウ達は、森の中へと出発した。

~森~

シャドウ「それ程大きい森ではないが、はぐれないように気をつけろ。」

シャドウは仲間達に言った。

マッスル「センセー、ナイリアさんがいませーん。」

が、早速ナイリアが見当たらないようだ。

シャドウ「マッスル。お前の背中で寝ているのは何だ?」

マッスル「あ、ナイリアいた。」

ナイリアはマッスルの背中で寝ていた。

マッスルは気付かなかったらしい。

シャドウ「取り敢えず、ナイリアはマッスルが背負っていてくれ。」

オリ「・・・・・シャドウ。出口が見える。」

シャドウ「もう、か。まだ5分くらいしか歩いていないのにな。」

そして森を出ると、やはり近くに町が見えた。

ラルド「森に空間を歪ませてた敵がいなかった、て事はこの町に敵がいる可能性が高いね。」

シャドウ「あぁ。」

町へ近づくと、入り口に町の名前が見えてきた。

シャドウ「『ビーチタウン』か。」

オリ「ビーチ、ということは海沿いか・・・・・。どういうことだ。俺達は真っ直ぐ歩いていたのではないのか?真っ直ぐ歩いていたらこんなに早く海に着くはずが・・・・・。」

ラルド「空間が歪んでたでしょ?アレの出口は海の方に続いてたんだよ。何か出口を海側に寄せた、って事はヘルズの本拠地は内陸の方かな。」

オリ「そうか・・・・・。」

そして、シャドウ達はビーチタウンへ入った。

~ビーチタウン~

ビーチタウンの地面は殆どが海岸から運ばれた砂のようで、歩きづらい。

そして、歩いていると一人の♀チャオが話し掛けた来た。

♀チャオ「貴方達、観光?なんか、何処に行っていいか分かんないような顔してるけど。」

オリ「まぁ、そんなところだ。」

メロン「私、今凄い暇なんだけど、案内してあげるよ。私はメロン。貴方達は何処から来たの?」

オリ「う、うむ・・・・・・。」

マッスル「チャオ星です。」

ラルドはマッスルを睨みつけた。

マッスル(あ、やべ・・・・・。チャオ星のわけないか・・・・・。)

メロン「チャオ星?ハハ、体つきの良い兄ちゃん、面白い事言うね。そんなにチャオ星は進んでいるのかい?」

マッスル「はい、ヤバいくらい進んでます。」

メロン「アッハハ!ヤバいくらいってどんくらいだよ!いいねぇ、兄ちゃん。取り敢えず、ヘルズの北の町でも有名なビーチタウンにようこそ!とは言っても、海がメインだけどね!」

シャドウ「この町では何か特殊なことが出来るチャオとかいますか?地方で特別なことが出来るチャオを見てまわってもいるので・・・・・。」

メロン「あぁ、いるねー。その人ん家行くかい?」

ラルド(・・・・・シャドウ、こんなストレートでいいの?)

シャドウ「行きます。」

シャドウ(問題はない。一応念のため、いつでも戦えるようにしておいてくれ。あと、皆にも伝えておいてくれ。)

ラルド(御意!)


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第258号
ページ番号
116 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日