第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 十九話
部屋を出て、ナイツを探すシャドウ。
城の中も夜と言う事で灯りは少なくなっている。
そんな中、シャドウは射撃場へ行った。
~射撃場~
シャドウ(?)
其処には一人の練習中のチャオがいた。
だが、薄暗いので誰かは分からない。
???「誰だ?」
???は足元に置いてあるランプをつけた。
シャドウ「すまない、邪魔をしたか。」
其処にいたのはオリだった。
オリ「シャドウ・ザ・スピードか。何の用だ?」
シャドウ「人探しだ。ナイツと言う羽が大きいチャオを見なかったか?」
オリ「・・・・・3階の図書室だ。」
シャドウ「ありがとう。」
そして、オリは銃を的に向かって構えた。
オリ「練習の邪魔だ。早く行け。」
そう言われたシャドウは、射撃場のドアを開いた。
シャドウ「フ、努力家だな。」
そして、シャドウは射撃場を出た。
オリ「・・・・・・・。」
~城内2階~
シャドウ「3階か。ナイツ、図書室で何を・・・・・?」
そして、シャドウは3階への階段を登っていった。
~城内3階~
この城の部屋の扉には何かと分かりやすいマークがあるので、シャドウは図書室の扉がすぐに分かった。
本のマークがついている。
そして、シャドウは図書室に入った。
~図書室~
図書室は本を読むために、灯りが昼間と変わらない。
そして、イスに座って本を読んでいるナイツを見つけた。
シャドウ「ナイツ。」
ナイツはシャドウの言葉に気付き、こちらを見た。
ナイツ「あ、シャドウ。どうしたの?」
シャドウ「気付いていないだろうが、もう夜だ。明日に備えて早く寝た方が良い。」
ナイツ「え、嘘?もう夜なんだ。じゃあ、部屋に戻るね。」
ナイツは本を元の場所に戻し、図書室の扉を開けた。
ナイツ「あ、そうそう。此処の図書室スゴイよ。知識の宝庫だね。シャドウも何か読んでみれば?」
ナイツは図書室を出て、部屋へと歩き出した。
すると、図書室の貸し出し係のチャオがシャドウに話し掛けてきた。
貸し出し係「何か読みたい本はありますか?」
シャドウ「すまない。体力温存のために休ませて貰う。」
貸し出し係「そうですか・・・・・。お気をつけて。」
シャドウは頭を一回下げて図書室を出て行った。
~城内3階~
シャドウは部屋に早く戻ろうと、少し速歩きで城内を歩いた。
が、ふと窓の外を見たシャドウは、足を止めた。
城の2階と3階には、石で出来たベランダのような物が一周あるのだが、その3階のベランダにナミル姫がいるのだ。
シャドウ(ナミル姫様・・・・・?)
続く