第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 十七話
剣の作成に苦戦するマッスル。
開いた扉から姿を現した救世主は、エイリアとラルドだった。
エイリア「ただいま~。」
ラルド「私達、お金持ってなかったから何も買えなかったよ・・・・・。」
どうやら二人は、町をブラブラと歩いてきて、お金が無いのでそのまま帰ってきたようだ。
マッスル「おぅ、お帰り・・・・・。」
エイリア「マッスル、何やってるの?」
ラルド「変な屑も落ちてるし・・・・・。」
マッスル「いや、ちょっとバウスの代わりに剣を作ろうと思った、んだけど全然出来なくて。もう、笑うしかないぜ。いやマジで。」
ラルド「剣作ってるの?私もやりたいなぁ。」
エイリア「私もこう言うのやったことないよ。」
部屋の中の光景に、戸惑いながらも興味を示す二人。
それを見たシャドウは、ラルドに向けていった。
シャドウ「そうだ、ラルド。マッスルとラルドでその屑を挟んで圧縮してくれないか?」
ラルド「よし来た。任せときな。」
ラルドは低い声で、ふざけながら言った。
そんなラルドだが、オヨギタイプではあるがパーティ内での力は2位。
ナイリアはチカラタイプではあるが、まだ他の仲間より歳が若いので、全体的に能力は低めだ。
マッスル「ラルドが手伝ってくれるなら助かるわ。意外でもないけど力あるからな。」
ラルド「覚悟しろよ。」
マッスル「ゴメンナサイ。」
そして、マッスルとラルドは剣の砕けた物を集めて、両側から挟む形で力を加えた。
すると、マッスル一人で力を加えた時よりも、小さくなったではないか。
ラルド「これ、って成功?」
マッスル「だったら良いね。」
しかし、二人でやると、どうしても形が綺麗にならない。
マッスル「あ、ヤバ。」
それに何故か、コレだけ力を加えても時間が立つと崩れてしまう。
それを見ていたエイリアが近付いて言った。
エイリア「ねぇねぇ、マッスル一人でやってみて。」
マッスル「御意った。」
そして、マッスルは一人で崩れた屑を集め、圧縮し始めた。
剣の形が出来上がると、剣が崩れる前にエイリアは何か魔法を剣に注いだ。
すると剣は、多少大きいが崩れずに形を保っている。
それに驚いたマッスルとラルドはエイリアに尋ねた。
マッスル「えぉわ!?何しやがったんですか!?」
ラルド「何の魔法使ったの?」
エイリア「え、それはね・・・・・・。」
続く