第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 十四話

立ち上がったオリは、オロの方を向いて言った。

オリ「・・・・・やめておく。」

オロ「オリ・・・・・!折角、来てくださっているのだから良いじゃありませんか。」

オリ「俺の銃は見せるためにあるんじゃない。」

オリは、シャドウ達の方を向いた。

オリ「見たければ、実戦を見に来い。ただ、足手まといにはならなければな。」

そう言うと、オリは射撃場をあとにした。

マッスル「何なんだ、あのひねくれ者は。」

スチ「すいません、気を悪くしてしまって。」

スチは困ったような顔をしてシャドウ達に頭を下げた。

シャドウ「彼には何かあったのですか?」

スチ「いえ、ゼアスの兵に入った頃からああなんです。とは言っても、最近入ったんですけどね。兵の中ではとても若い方で、経験もそれ程ではないと思うのですが、実力は剣を使う兵士を含めてトップなんです。」

シャドウ「そうですか・・・・・。いえ、でも彼の言うように、実戦で見ようと思います。」

その言葉に射撃隊の3人は驚いた。

オロ「と言うことは、この戦いに参加すると言うのですか!?」

ライン「まだ聞いていなかったんですね。俺達は、ヘルズに乗り込むんですよ。」

クナ「な、そんな危険なことを何で・・・・・!」

シャドウ「戦争を終わらすために、ヘルズの王に交渉します。」

マッスル「それに、もともと俺達の旅の目的は、メカチャオを倒して、最後にはリバルを倒すこと。ヘルズは、それに関係していそうだしな。」

スチ「・・・・・とても心強いです。ですが、本当にヘルズは危険なところです。慎重に行ってくださいね。」

シャドウ「心遣いありがとうございます。」

そして、シャドウとマッスルは部屋を出た。

ライン「ありがとうございました。」

ラインも御辞儀をすると部屋を出て行った。

クナ「・・・・・大丈夫でしょうか。」

スチ「行く事が決まっている以上、私達は私達の出来ることをしましょう。」

オロ「今回は、戦争を終わらす一番のチャンスです。全力で私達もやりましょう。」

そして、3人は練習に戻った。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第246号
ページ番号
96 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日