第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 十二話

稽古場をあとにしたシャドウ達は、ラインを探し始めた。

マッスル「そう言えば、銃のマークが書いてある部屋が2階に・・・・・・。多分!あったと思うけど・・・・・・。」

シャドウ「分かった。では、行こう。」

マッスル「多分ね。マジで多分ね。」

2階へ歩いていくシャドウに、少し遅れてマッスルもついて行った。

2階へ着くと、すぐにその部屋の扉を発見した。

丁度、1階の稽古場の真上に位置する場所だ。

シャドウ「さて、入るか。」

シャドウはノックをしようと思い、手を出しかけた。

だが、そんな事は見えていないし、考えてもいないマッスルが勢い良く扉を開けた。

シャドウは、全くの予想外の事に驚き、動きが固まった。

マッスル「ラインいるかー?」

中には、銃を構えて的を狙っているラインと、ラインの周りに4匹のチャオがいた。

とても静かだったのだが、マッスルがその空気をぶち壊した。

ライン「ま、マッスル・・・・・。驚かすなよ。危うく銃を暴発させるところだったじゃないか。」

周りのチャオ1「彼は・・・・・。仲間ですね、ライン殿。」

ライン「はい。すいません、中断してしまって。」

周りのチャオ2「何を言っているんですか。仲間が折角来てくれたんですよ。」

マッスル「・・・・・いや、ゴメンナサイ。」

周りのチャオ3「いえいえ。どうぞ、お二人とも。入ってきてください。」

マッスルに続き、固まっていたシャドウがゆっくりと入っていった。

ライン「取り敢えず、この4人の方を紹介するよ。まず、スチさん。」

スチ(周りのチャオ1)「どうも、ゼアス射撃兵、スチです。」

スチはシャドウとマッスルに礼をした。

二人とも礼をして返した。

ライン「それで、コチラはオロさん。」

オロ(周りのチャオ2)「同じく、オロです。」

ライン「クナさん。」

クナ(周りのチャオ3)「同じく、クナです。」

ライン「そして、オリさん。」

オリ(仮、周りのチャオ4)「・・・・・宜しく。」

シャドウ「ラインはこの4人の方に教えて頂いていたのか。」

ライン「あぁ。凄いんだよ、皆さん。」

マッスル「あの、その銃撃を見せてもらって良いですか?」

スチ「構わないですよ。では、私達4人が順番に撃ちますか。」

スチは的を正面に構えた。

静寂が走る。

そして、その静寂を大きな銃声が破った。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第244号
ページ番号
94 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日