第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 七話

各自、夜まで自由になったシャドウ達。

仲間達は喜んで、はしゃいでいる。

やはり、星を救おうと旅している者でも、チャオはチャオだ。

シャドウ「みんな、何処に行くかは告げてくれ。何かあったら、すぐに駆けつける。今は何も無いが、戦争中と言う事に変わりは無い。」

真っ先に返事をしたのは、マッスルだった。

マッスル「おぅ。俺は、この城の稽古場で稽古をしてもらいたい。道は兵士に聞く。」

シャドウ「腹が痛いんじゃないのか?」

マッスル「大丈夫、直った。多分。」

ライン「じゃあ俺も、この城で射撃場か何処かを貸してもらおうかな。」

ラルド「私は、エイリアと町を見てくる。」

ナイツ「僕は、この城をテキトーに歩いてるね。」

バウス「ワシは此処に残る。ただ、少し部品をもらいに、城の何処かへ行って来る。」

ナイリア「私は・・・・・・。じゃあ、バウスについてくね。」

バウス「おぉ、ありがたいの。」

シャドウ(全員、多少アバウトなところはあるが・・・・・・。まあ良い。)

シャドウ「一応、僕はこの部屋に残っている。では、各自自由だ。」

そう言うと、シャドウを除いた仲間達は部屋を出て行った。

シャドウ「ふぅ。」

シャドウは一息つくと、ベッドに寝転んだ。

シャドウ(ソニック・・・・・・。僕も強くならなければ・・・・・・。)

そして、しばらくベッドで寝ていると、ナイリアと部品を持ったバウスが部屋に戻ってきた。

ナイリア「ただい・・・・・。あ、シャドウ寝てるよ。」

バウス「静かにじゃぞ?」

と、バウスはひそひそ声で言った。

ナイリアは、頷いて返事をした。

シャドウ「いや、僕のことは気にしないでくれ。」

シャドウは上半身を起こして言った。

二人は、突然シャドウが起きるので驚いた。

バウス「あっと・・・・・!」

バウスは、部品を落としそうになったが、ナイリアがバウスを支えたため助かった。

ナイリア「セーフ・・・・・・・。」

シャドウ「驚かせてすまない。」

バウス「いや、大丈夫じゃよ。シャドウ、ちょっとこの辺りで少し物を作らせて貰うが、良いか?」

シャドウ「あぁ、構わない。あと、ナイリア。」

ナイリア「え、何?」

シャドウ「マッスルとラインのところへ行って来る。この部屋を頼む。」

ナイリア「いいよ。」

シャドウ「そうか、すまないな。」

そう言うとシャドウは、部屋をゆっくりと出て行った。

ナイリア「シャドウ、何しに行くんだろ?珍しいな。」

バウス「やっぱり、仲間が心配なんじゃよ。」

ナイリア「ふーん。」

バウス「じゃあ、作るか。」


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第234号
ページ番号
89 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日