第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 五話

シャドウ達は、王のいる部屋の扉を開けた。

ゼアス兵「只今見回りから帰りました。」

ゼアス兵は姿勢を低くし、頭を下げた。

と同時に、シャドウとラルドとラインとバウスも同じ姿勢になった。

それ以外のチャオは、それを見て急いで姿勢を変えた。

ゼアス王「いつもご苦労さん。」

其処は、一辺が30メートル程度の立方体のような部屋だった。

そして、真正面にイスの座っている王がいる。

王は、赤いマントを羽織っていて、少しサイズが控えめな王冠を被っている。

生まれたての赤ピュアのような色をしている。

ゼアス王「おぉ、お客様も連れてきたようじゃな。」

ゼアス王は、シャドウ達の方へと歩いてきた。

ヘルズ兵「はい、外れの荒野で発見したので、此処へと連れてきました。」

ゼアス王は、先頭にいるシャドウの前で止まった。

ゼアス王「ワシがゼアスの王じゃ。あんまり硬くならなくてもいいぞ。」

王は笑いながら言った。

シャドウ「ありがとうございます。」

ゼアス王「これまた、凄いお客様じゃな。」

ゼアス兵「はい。」

王は、また笑いながら言った。

どうやら、シャドウ、ラルド、ラインの伝説を知っているようだ。

ゼアス王「その凄いお客様は、何か聞きたいことでもあるのか?」

その言葉に、シャドウが顔を上げて言った。

シャドウ「はい。」

ゼアス王「ほほ、いきなりシャドウ殿か。どんな質問かは大体分かるが、言ってみなさい。」

シャドウ「この戦争、終わらせる事は出来ないのですか。」

ゼアス王「やはりか。残念ながら、どちらかが勝利を手にするまで終わりは無いだろう。」

シャドウ「どのような理由があるのですか。」

ゼアス王「う~む、実はな、住民を殺されて先制攻撃を仕掛けた時、ゼアスの王はワシじゃなかった時代だったんじゃ。その時の王は、早まったのじゃ。制裁を下せば良かったものの、戦争に始まりとなる先制攻撃を仕掛けてしまって・・・・・・・。ワシは、平和に終わらせたいのじゃが。」

シャドウ「何故、終わらす事が出来ないのですか。」

ゼアス王「コチラが攻撃をとめたところで、ヘルズの攻撃は止まらないのじゃ。何故か、聞く耳を持とうとしないのじゃ。最近になって機械で出来た兵が攻め込んでくるのじゃが、その機械は兎に角攻撃をやめない。もう、動き出したらヘルズ側も止められないらしいのじゃ。だから、こちらは防戦一方なのじゃ。」

その言葉に、シャドウ達は驚いた。

シャドウ「失礼ですが・・・・・・・。王は、リバルと言う者を知っていますか。」

ゼアス王「知っているぞ。バウルと言う科学者が作った、生きている兵器のような物らしいな。だが、ライン殿が倒したそうじゃないか。」

ラインは顔を上げた。

ライン「そのリバルは、また最近になって復活したようなのです。」

その言葉に、周りの兵と王は驚いた。

ゼアス王「なんと!どう言うことじゃ!」

ライン「原因は分かりませんが、その部下と名乗る者とギルダンタウンとキャプシティの間にある山で戦いました。そして、リバルはマール星全土にメカチャオを仕向けているんです。」

ゼアス王「そうか・・・・・・。」

シャドウ「其処でなんですが、提案があります。」

ゼアス王「ほほぅ、言ってみなさい。」

シャドウ「僕達の元々の目的は、メカチャオを倒して、チャオ星に帰るためのロケットのパーツを集めること。なので、僕達がヘルズに行き、メカチャオを倒しつつ、ヘルズの王へ話し合いをお願いに行きたいと思います。」

すると、周りの兵達がざわつき始めた。

ゼアス王「・・・・・・。奴らに話は通じないぞ。それでも可能性を信じるか?」

シャドウ「はい。」

ゼアス王「ふむ・・・・・・・。やはり凄い心を持っているな。良いだろう。では、この城で一日休むと良い。」

シャドウ「ありがとうございます。」

ゼアス王「では、空いてる部屋に案内しなさい。」

王は兵に命令すると、自分のイスに戻った。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第233号
ページ番号
87 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日