第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 三話
戦争真っ只中のヘルゼアス大陸に飛ばされ、兵士に見つかってしまったシャドウ達。
この状況を説明しようと、シャドウが何かを言おうとするが、それをラインがとめた。
ライン「アンタは、武装を見る限りゼアスの兵士だな。」
ラインは確認するように言った。
兵士は、黄色と白の鎧に、一般兵用の剣を持っていた。
鎧に、ゼアスの国旗の白い星マークがあった。
ゼアス兵「そうだ。だが、私の問いにも答えろ。お前達は何をしていた。」
ゼアス兵は、持っていた剣を突きつけた。
ライン「待て。俺の顔を知っているか?」
ゼアス兵「そんなもの知る筈が・・・・・・!む、いや、ライン殿でしたか。失礼しました。」
ゼアス兵は、剣をおろした。
ラインは、ふぅ、と息をついた。
シャドウ「どう言うことだ、ライン。」
ライン「何かをやり遂げたチャオや伝説のチャオは、些細なことでも国のお偉いさんの方には伝わっているんだ。俺はリバルを過去に倒した事だな。ゼアスの兵士は国から色々な情報を教えられ、頭と武力を両立してるんだよ。」
ゼアス兵「良く知っていますね。」
ライン「進行形の戦争なんだから、いやでもどこぞの町長とかに聞かされるぜ。」
ゼアス兵「そうなのですか。」
ゼアス兵は苦笑した。
ライン「ただ、怖いのはヘルズの兵士だ。アイツらは、兎に角話が通じない。武力行使一本だからな。」
シャドウ「此処に落ちたのは、不幸中の幸いだったか。」
ゼアス兵「落ちた・・・・・・?いや、ライン殿に、伝説のシャドウ殿とラルド殿が同行しているのでは、もっと何か複雑な事情がありそうですね。王のところまで案内しますので、ついてきてください。」
そう言って、ゼアス兵は歩き始めた。
シャドウ「僕のことも知っているとは。」
ラルド「珍しく、私のことも知ってた。よっぽど知識が詰まってるらしいね。」
そして、シャドウ達はゼアス兵について歩いていった。
続く