第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 二話
シャドウ「どう言う事だ。何故戦争が起こっている?」
ライン「ヘルゼアス大陸には、3つの海に面している国がある・・・・・・。」
(以下、ライン説明。)
ヘルゼアス大陸は、ガタガタの丸のような形をした大陸だ。
東半分は、ヘルズと言う国だ。
西半分には、丁度大きさが同じくらいの国が二つある。この国を二つ足して、ヘルズと同じ大きさくらいだ。
西半分の、北側の方の国はゼアス。
南側の方の国は、セイ。
ヘルゼアス大陸って言う名前は、ヘルズとゼアスを足したらしいな。
随分と昔からこの名前らしい。
セイは、正直に言うと、全体的に控えめで消極的な者ばっかりだ。
逆に言えば、とても穏やかな国だ。
まぁ、消極的なのもあって、大陸の名前を決定する時も、ヘルズとゼアスの案に殆ど同意、と言う形だったらしいな。
ヘルズやゼアスの厳しい規制でイヤになったチャオ達は、よくセイに新たな暮らしを求めて引越してくるんだ。
セイは、ヘルズやゼアスに比べて規制がゆるいからな。
それでも、悪系が出ないほどの規制はしてるから、セイが一番平和なんだろうな。
それで、何で戦争をしてるかって言うと、ヘルゼアス大陸の環境が原因なんだ。
ヘルズ側に綺麗な水や、環境の良いところが集中していて、ゼアスやセイの西側には、環境が整っていなさすぎて生活が不自由になっているチャオが何人もいるんだ。
其処で、ゼアス側がヘルズ側に「この状況の改善を」みたいな事を言ったらしいんだけど、ヘルズ側は「この環境を譲る気はない」みたいに否定したらしいんだ。
ヘルズは、規制の厳しさと環境の良さが国の売りな訳だから、簡単には譲れないんだな。
そんな中、ゼアスから数人のチャオがヘルズに歩いていき、直接国にお願いをしに行ったんだ。
だけど・・・・・・・・・。
ヘルズ側は、不法侵入と環境を奪おうとするもの、と言う事で、そのチャオ達を公開処刑にしたんだ。
公開処刑は、マール星全土に、すぐに情報が伝わったから、ゼアスの行動は早かった。
ゼアスは、ヘルズに先制攻撃をしかけたんだ。
これが戦争の始まり。
ゼアスは「環境など、同じ立場であって、同じ被害に遭うかも知れない」と言う事で、セイも味方につけたんだ。
セイは参加する気はあまり無かったらしいが、流れで戦争に巻き込まれたらしい。
つまり、ヘルズ対ゼアスとセイ、みたいな感じだな。
(ライン説明、以上。)
シャドウ「話を聞く限りでは、ヘルズが原因を作ったように聞こえるが・・・・・・。」
バウス「確かにそうじゃが、ヘルズ側は、ヘルズの法では違反だ。法の下で裁いて何が悪い、と言ってるんじゃ。ワシは、ちとヘルズはやりすぎたんじゃないか、と思うがの。」
ライン「それで、此処は多分ゼアスの外れの辺り。下手すれば、ミサイルなんかが飛んでくるかも知れねぇから、気をつけろよ。」
すると、其処に一人の見回りの兵士チャオがやってきた。
兵士「お前達、此処で何をやっている。」
続く