第二章 ~ヘルゼアス戦争~ 一話
ソニック・・・・・・・・・・。
すまなかった、お前を取り戻すにはもう少し時間がいるかも知れない・・・・・・・・・・。
それまで待っていてくれ・・・・・・・・。
シャドウは目を開いた。
シャドウ「・・・・・グゥ。」
頭に軽い痛みを感じたが、倒れていたシャドウは上体を起こした。
辺りは、でこぼこの荒野のような風景。
だが、仲間達も近くに倒れていた。
シャドウ「此処は・・・・・・?いや、先にみんなを起こすべきか。」
シャドウは、マッスルのもとへと近づいた。
シャドウ「マッスル、大丈夫か?」
シャドウは、マッスルをゆすった。
マッスル「う・・・・・・。」
マッスルの体は、ピクリと動いた。
マッスル「ク・・・・・。気烈破滅弾!」
マッスルは大きな声と共に、上体を勢い良く起こした。
シャドウは驚いて、呆然としていた。
それでも、すぐに平常心になり、喋り始めた。
シャドウ「マッスル、元気でなによりだ。」
マッスル「お、おぅ。」
マッスル(何の夢を見てたんだっけ?ま、いっか。)
マッスルの大きな声は、仲間達の耳にしっかりと入っていたようで、次々と起き始めた。
シャドウ(それにしても・・・・・・。何故、オーラ・バリアに包まれていたからと言って、みんなが近くに倒れていたのだ・・・・・・・?)
エイリア「いたた・・・・・・。あぁ、良かった。みんないるね。魔法使ったかいがあったよ。」
シャドウ「エイリア、何をしたんだ?僕は、何も思いつかないのだが・・・・・・。」
エイリア「え?シャドウが張ってくれたバリアの内側に、私の魔法力を凝縮させた壁を張っただけだよ。」
シャドウ「あの一瞬に・・・・・・。凄いじゃないか。」
エイリア「へへ、頑張ってるもんね。」
ライン「盛り上がってるところを悪いんだけどさ。随分とヤバイところに飛ばされちまったみたいだぜ。」
バウス「死を覚悟しなきゃマズイかも知れんの。」
シャドウ「何を・・・・・。取り敢えず説明してくれ。」
ライン「此処は、ヘルゼアス戦争勃発中のヘルゼアス大陸だな。」
シャドウ「戦争だと?」
続く