第一章 ~マール星~ 七十五話 「決戦!」

破壊を楽しむソニックとの対決となったシャドウ達。

嫌な緊張感が漂う。

シャドウ「マッスル、他の奴らを守っててくれ。」

シャドウは、ソニックの方を向いたまま言った。

マッスル「・・・・・・。お前が蹴りをつけるのか。」

マッスルは、他の仲間達を少し離れた場所まで連れて行った。

ソニック「ハ、一人でこの俺と戦うと言うのか。」

シャドウ「ソニックは、僕が取り戻さなければいけない。」

ソニック「意味分かんねぇ事言ってんじゃねぇ!」

ソニックは、一本の黒い剣を取り出して、切りかかってきた。

シャドウは素早く避け、カオスレイを放った。

だが、ソニックは剣から片手を離し、その手でオレンジ色の鋭い気を何処かへ弾き飛ばした。

シャドウ「あの鋭さを持つカオスレイを手で弾き飛ばして無傷とは・・・・・・。」

ソニック「喋ってる暇なんかねぇだろ!」

すると、その弾いた方の手から炎を放射してきた。

が、シャドウはすぐさま水の魔法で炎を消した。

シャドウ「ク・・・・・!魔法の威力が上がっているな・・・・・・。」

ソニック「魔法だけじゃねぇぞ。」

そう言うと、ソニックは持っていた黒い剣を、凄まじいスピードで振った。

シャドウに剣は殆ど届いていないが、シャドウは何かを感じたのか、横っ飛びをした。

すると案の定、荒野の土が凄い音を立ててえぐれて行く。

シャドウ「な・・・・・!ゼオを超えるほどの威力・・・・・!」

ソニック「土がえぐれてるのを見ててどうする?」

シャドウ「!」

シャドウが気付いた時には、ソニックはシャドウの顔目掛けて剣を振っていた。

シャドウ(クッ、間に合え!)

すると、パキィンと言う音と共に、黒い剣が折れた。

ソニック「・・・・・・。気を張ったのか。」

シャドウ「咄嗟だったからな・・・・・。全開ではないがオーラ・バリアをはらさせてもらった。」

すると、ソニックは下を向いてため息をついた。

ソニック「咄嗟か・・・・・。雑魚め。」

シャドウ「まだ終わってはいない。」

ソニック「もういい。そもそも、俺の使命は荒野へ来た物の破壊。終わらせてやるよ、お前等全員な。」

すると、ソニックは離れていたマッスル達の方を向いて、力を溜めた。

シャドウ「な!」

シャドウは、全力でマッスル達の方へ走った。

ソニック「遅いな、シャドウ。スピード・ウィンド!」

ソニックは、マッスル達にスピード・ウィンドを放った。

それは凄まじいもので、マッスル達は地面から足が離れた。

シャドウ「オーラ・バリア!」

シャドウは、スピード・ウィンドのダメージが行かないようにと、マッスル達をオーラ・バリアで包んだ。

だが、スピード・ウィンドの風はとても強く、マッスル達はオーラ・バリアに包まれたまま吹き飛ぶ。

ソニック「さて、もう少し風を強くするか。」

ギリギリで、マッスルが手を伸ばし、シャドウをオーラ・バリアの中に引きずり込んだ。

が、その瞬間、オーラ・バリアごと全員吹き飛ばされてしまった。

ソニック「クク・・・・・・。死んじゃあいないだろ。また、いつか来い・・・・・・!」


第一章 マール星 終わり

第二章へと続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第230号
ページ番号
82 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日