第一章 ~マール星~ 七十四話 「純・破壊魔」
聞き覚えのある声で、早く来いと言われたシャドウ達。
そして、ギルダンタウンを出て少し歩き、すぐに荒野へと辿り着く。
大きな黒い霧のような物が一箇所でモゾモゾ動いている。
マッスル「来てやったぜ?そんなモンに隠れてないで、早く出て来い。」
マッスルが一歩出て言う。
???「クク・・・・・・。そう死に急ぐな。」
そして、その黒い霧のような物は、中のチャオの体に吸い込まれていく。
少しずつ霧が消えていき、最後には姿を現した。
だが、その姿に仲間達は驚いた。
シャドウ「・・・・・・。やはりお前だったか。ソニック!」
そう、其処にいたのはソニック。ソニック・ザ・スピードだ。
額に逆三角形のマークがあり、腹には少し曲がった黒いXのようなマーク。
そして、瞳が赤く、輝きが無い。
それに、もう一つ気になるのは、目に乗せるようについた紫の三日月マーク。
顔の中心に月をおき、その月の両サイドだけが目に乗せて見えているようだ。
ソニック「シャドウは分かってたみたいだが・・・・・・。相変わらず鈍い奴らばかりだな。」
ソニックは、薄ら笑いを浮かべながら言った。
ナイツ「な、何でソニックが・・・・・・?」
ソニック「仕方ねぇ。説明してやる。」
(以下、ソニック説明。)
俺は、ファイナルDNAドラゴンに飛ばされて、この星へ落ちていくシャドウを追った。
だが、マール星の上空でスーパー化が解け、違う方向へと流された。
空中で気絶したから、何処に落ちたのかは分からない。
が、目が覚めると其処には、リバルと名乗る、俺を銀色にしたような姿のメカチャオがいた。
其処は、ソイツの基地のようなところだった。
何も分からない俺に、リバルは
「起きた?いきなりで悪いんだけど、僕と・・・・・・この星を取らないか?」
と言ってきやがった。
だが、俺は否定出来なかった。
何故だかは分からないが、本能がままに言葉が出た。
「・・・・・取ってやる。」
そして、リバルに荒野で邪魔者の破壊を任された。
(ソニック説明、以上。)
ラルド「・・・・・・・。気絶してる時に、リバルに何かされたとしか考えられない。」
ソニック「そんな事はどうだっていい。兎に角、今は楽しいのだ!【悪行】がじゃない!【破壊】がだ!」
シャドウ「正気に戻してやらないといけないようだ。覚悟をしろ・・・・・・!」
シャドウの目はギラギラとしていた。
ソニック「クク、てめぇがな・・・・・・!伝説をも喰らってやる・・・・・・。そして、最強の破壊王になる!」
続く