第一章 ~マール星~ 六十九話 「ナイツ 対 鷹」
ナイツ編
ナイツは、頂上付近の捜索をしている。
頂上付近は、山グループが捜索した事があったが、念のためと言う事でナイツは任された。
此処は、マッスルのところと同じくらい緑が生い茂っている。
時々、大きな石が地面から突き出ているところもある。
ナイツは歩いたり、空から見たりを繰り返しているが、中々見つからない。
ナイツ「前に此処で5匹倒したし、此処にはいないのかなぁ?」
そして、歩いていると、少し地面から突き出ていて、座りやすそうな石があったので、ナイツは座った。
丁度、頂上辺りだろう。
ナイツ「ふぃ~、ちょっと休憩。」
しかも、丁度日が当たっているので気持ちが良い。
座ってから3分くらいした時、日の光が一瞬消えた。
ナイツ「え、何か空に飛んでた・・・・・?」
すると、上から一匹のチャオが大きな羽を羽ばたいて降りてきた。
???「ナイツ・フライズ。お前を消しに来た。」
ナイツ「!?」
ナイツは驚いたと同時に、立って戦闘の構えに入った。
ナイツ「誰だ!」
フェダカ「俺の名前はフェダカ。おとなしく消されるが良い。」
フェダカは、真っ黒なチャオで、容姿はナイツと同じニュートラルヒコウタイプヒコウ二次進化だ。
フェダカも矢張り、瞳が赤く、額に赤い逆三角形のマークがある。
他に変わったところは、羽だ。
黒、紫、青の炎のような物を纏っている。
フェダカ「覚悟!」
フェダカは、羽を前に羽ばたいた。
すると、黒、紫、青の大きな炎の球が飛んできた。
ナイツ「クッ!」
ナイツは辛うじて避けた。
その炎の球が通った場所の木や草や石は、全て消し飛んでいた。
ナイツ「凄い威力だ・・・・・。」
フェダカ「まだ行くぞ!」
フェダカは、ナイツの目の前に来て、手から風の刃を飛ばしてきた。
かなり近い距離だったが、ナイツは勘で避け、風圧弾5発を放った。
フェダカが近づいた分、威力の無い風圧弾でもダメージを与えられた。
そして、ナイツはひるんだフェダカを蹴り飛ばした。
少し飛ばされたフェダカだったが、綺麗に着地した。
フェダカ「フ、メンバーの中で弱い方のナイツでこの実力か。中々の物だ。さらば。」
フェダカは、羽と同じ色の炎のような物に包まれて消えた。
ナイツ「強い・・・・・。頑張らないと・・・・・!」
ナイツは、そう言って山を下り始めた。
続く