第一章 ~マール星~ 六十八話 「広範囲捜索」
キャプシティを出発したシャドウ達は、ギルダンタウンの向こう側にある荒野を目指すため、また山を越えにやってきた。
その山の前で、シャドウが立ち止まった。
それを見て、全員動きを止めた。
シャドウ「皆。今度は、トンネルに誰も行かずに、全員で山を越えるぞ。」
シャドウは、振り向かずに言った。
それに対し、マッスルが返事をした。
マッスル「え、何でだ?取り敢えず、此処にはメカチャオはいないんだから、全員でトンネルをくぐれば早く着けるんじゃないか?」
確かに前回、山越えメンバーとトンネルメンバーで分かれた時、両方出来るだけのメカチャオを倒した。
すると、シャドウは答えた。
シャドウ「いや、トンネルは一直線だから、以前通った時に全て倒しただろう。だが、上は一直線に歩いていただけで、周りに見かけたメカを倒す、と大雑把だった。それ程大きな山ではないが、今度は上下に分かれるのではなく、横に広がって分かれよう。」
リーダー的存在のシャドウの言う事は、仲間を納得させる。
それに全員了解したようで、一人一人に分かれた。
シャドウ「集合場所は、ギルダンタウン入り口。では、行くぞ。」
そうして、メンバーは全員バラバラとなり、山でのメカチャオ捜索を始める事になった。
ただ、バウスのみは戦闘力の関係で、ラインと一緒に行動をとるらしい。
このシャドウの考えが、上手く行きメカチャオを倒せるか、時間の無駄になるか。
メカチャオがいれば、此処の能力が試されると言っても過言ではないだろう。
緊張感の中、シャドウ達はバラバラに歩き始めた。
続く