第一章 ~マール星~ 六十六話 「気持ち」

シャドウ「カオスィヴ・・・・・・・・・・」

シャドウは驚きの色を隠せないようだ。

それでも、カオスィヴは無表情のまま、シャドウに語りかける。

カオスィヴ「どうした・・・・・私とお前は、今で言う伝説のチャオとやらと言う同じ立場ではないか。」

多少シャドウも落ち着きを取り戻し、返事をする。

シャドウ「確かにそうだが・・・・・何故此処に・・・・・?」

カオスィヴ「理由はない。私はあてなき旅をしているだけだ。」

シャドウ「あてなき旅?」

カオスィヴ「強いて、クロア風に言うのならば、使命を果たすためだ。」

シャドウ「使命・・・・・?」

カオスィヴ「・・・・・それで、答えは出たか?」

シャドウ「クロアのこと・・・・・・か。出来れば止めたい。が、僕達はクロアの身内には無関係。此処で僕達が余計な事をすれば、クロアを熱くしてしまう可能性だってある・・・・・だから、ラルド次第だと僕は思っている。」

シャドウは、カオスィヴの目を真っ直ぐ見て言った。

カオスィヴ「そうか・・・・・・・それが答えか。」

シャドウ「カオスィヴ、クロアに狙われているが、もしクロアと遭ってしまったらどうする?」

カオスィヴ「フ・・・・・心配するな。私は闘わない。」

カオスィヴは、微笑を浮かべた後、マントに包まれ消えてしまった。

シャドウは、その場でしばらく突っ立っていた後、役場に向かい歩き始めた。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第218号
ページ番号
67 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日