第一章 ~マール星~ 六十一話 「ラルドの過去2」

活気が戻ったギルダンタウンを後にし、シャドウ達はキャプシティへと向かうため、山のトンネルを歩いている。

マッスル「なぁ、ラルド。」

マッスルは、自分の横を歩いているラルドに聞いた。

ラルド「い、嫌だぁ!言わないで!」

ラルドは、急にマッスルの両肩を掴んで言った。

ナイリア「えぇ!言っちゃうの!?」

ラルドの声に気付いたナイリアも勘違いしてしまった。

シャドウ「どうした、騒がしいな。」

マッスル「いや、ラルドとナイリアが壊れた・・・・・ただ聞きたかったことがあるだけなんだけどな。」

どうやら、ラルドとナイリアはギルダンタウンに向かう途中にやってしまった事をバラされると思ったようだ。

ラルド「え、じゃあ何?」

ラルドはケロッと態度を変えた。

ナイリアもホッとした。

シャドウ「・・・・・まぁいい。」

マッスル「・・・・・いや、ラルドの過去について聞きたいんだけどな。」

マッスルは、前にラルドが話した過去の話が気になるようだ。

いや、何よりも、最強の格闘家、クロアの過去が気になるのだろう。

ラルド「あぁ、じゃあ前の続きね。」

そして、ラルドはサンカク星に居た頃の話しをし始めた。

ラルド「サンカク星には5つの国があるんだ。私達兄妹は、その国の中でもトップレベルの強さで、よく大会とかにも出場してたんだ。大抵、ベスト4には入れたんだけどね。」

マッスル「へぇ、ベスト4って事は、ラルドやクロア以外にも強いのが居たんだな。」

ラルド「うん、大抵お父さんが1位。2位がお母さん。3位が兄貴。4位が私。」

マッスル「すげぇ家族だな・・・・・」

マッスルは驚きながら言った。

ラルド「そうそう、後、お父さんはその国の王様だったんだ。」

マッスル「・・・・・と言う事は、お母さんは王妃様で、クロアは王子様で、ラルドはお姫様・・・・・!?」

マッスルは目を見開いた。

ラルド「まぁ、その国ではね。」

マッスル「・・・・・ハッ、失礼しました!頭が高かったっちゃった!?」

シャドウ「どうした、騒がしいな。」

マッスル「いや!ラルドが王様の娘のクロアが兄貴が王子様でしてね・・・・・!!」

相当慌てているようだ。

それに、敬語に慣れていないので色々ごちゃごちゃになっている。

シャドウ「・・・・・すまないが、分からない。」

マッスル「だから・・・・・!」

ラルド「マッスル、いいよ。このまま関係崩したくないし。それに、今まで通りで話してよ。」

マッスル「はぃ・・・・・」

ラルド「で、話しの続きね。ある日・・・・・」

シャドウ「ラルド、キャプシティが見えたが。」

なんと、話に夢中になっている間に、トンネルをくぐりきっていた。

ラルド「あ、ホントだ。じゃ、先に行ってるね。マッスル、続きは今度!」

そう言うと、ラルドは軽く走ってキャプシティに向かって行った。

シャドウ「では、僕は町長に挨拶してくる。」

そう言うと、シャドウも走っていった。

ナイツ「僕はオルドさんの所に挨拶に行ってくるね。」

エイリア「私も行きたい。」

ナイリア「え、じゃあ私も。」

マッスル「行ってらっしゃい。」

ナイツは飛んで、エイリアはナイリアは、ナイリアの魔法で出した鳥に乗ってキャプシティに向かった。

ライン「じゃ、俺達はゆっくり行くか。」

バウス「ワシはゆっくりじゃないとダメだからな。」

バウスは笑いながら言った。

マッスル「りょーかい。」

そして、マッスルとラインとバウスはゆっくりとキャプシティへと向かった。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第199号
ページ番号
61 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日