第一章 ~マール星~ 五十九話 「ジリーのあがき」

ラルドに蹴られて吹っ飛んだジリーは、かなりのダメージを受けているようだ。

それでも、なんとかジリーは立ち上がった。

ジリー「何故私がこれほどのダメージを・・・・・!」

シャドウ「聞いてなかったのか?これが仲間がいる者の強さだ。」

シャドウは、ジリーの目を真っ直ぐ見て言った。

ジリー「クッ・・・・・考えられない!私はギルダン最強だ!」

すると、ジリーの体は紫色のオーラに包まれた。

ライン「何をすんだか知らねぇけど、喰らえ!」

ラインは、銃でジリーを打った。

しかし、その銃弾はジリーの紫色のオーラにかき消されてしまった。

ライン「チッ、何なんだ?」

そして、しばらくすると、草原の地面からギルダンタウンのメカチャオが何匹も出てきた。

そのメカチャオ達は、どんどんジリーの紫色のオーラに吸い込まれていった。

シャドウ「最後のあがきか。ギルダンのメカチャオ全員と融合する気だ。」

シャドウはラルドに言った。

ラルド「甘いな。これだけで私達に勝とうなど。」

そして、融合が完了した。

そのジリーの姿は、融合前とたいした変わりはない。

ただ、ボディが厚くなり、体が少し大きくなり、防御力はいくらか上がったようだ。

ジリー「認めない!私の勝率は少なくても50%は上回っている筈!」

すると、ジリーは左手を前に出し、電気の球を乱発してきた。

しかし、その電気の球は全てシャドウの気によってかき消された。

シャドウ「・・・・・フン、哀れなものだ。」

その時、なんとマッスルがジリーの頭の上に転送されてきた。

マッスル「・・・・・あれ?」

ジリー「な、なんなんですか貴方は!?」

ジリーは、自分の頭の上であぐらをかいているマッスルを見て驚いた。

シャドウ「マッスル・・・・・お前は・・・・・」

シャドウは、少し呆れているようだ。

マッスル「いや、町長の方が片付いたから、ギルダンタワーに向かってきたんだけどな、途中で町のメカチャオ達がフワフワ浮いてギルダンタワーに向かって飛んでたから、俺も急いで来てみたんだけど・・・・・」

ライン「そのままジリー倒しちゃえよ。」

マッスル「ん、これがジリーか?」

マッスルはジリーの頭の上に乗りながら、ジリーを見た。

ジリー「いい加減にして下さい・・・・・!」

ジリーは、右手の電気の剣でマッスルを斬ろうとした。

マッスル「あぁ、ごめんごめん。」

マッスルは、迫ってくる電気の剣より速く降りた。

ジリー「消えなさい!」

ジリーは左手を前に出した。

しかし、マッスルは電気の球が発射される前にジリーを殴り飛ばした。

シャドウ「マッスル、終わらせてくれ。」

マッスル「はいよ。」

そして、飛ばされたジリーは起き上がり、マッスルの方に向かって氷の球、電気の球、火の球を何発も飛ばしてきた。

マッスル「気烈破滅弾!」

直径30cmくらいの気の球は、氷の球、電気の球、火の球を全て飲み込み、ジリーに向かって飛んでいった。

ジリー「勝率は・・・・・上回っている筈・・・・・!」

気烈破滅弾は、ジリーに見事に当たり、大きな爆発を起こした。

すぐさまバウスはロケットのパーツを回収し、転送した。

シャドウ「此処は終わりだ、もう行くぞ。」

そう言うと、シャドウ達はギルダンタワーの入り口辺りに転送された。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第198+大晦日号
ページ番号
59 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日