第一章 ~マール星~ 五十八話 「チームワーク」

今までの4階のメカチャオと合体したジリー。

勝率は72.5%と言っているが、シャドウ達はひるまなかった。

ジリー「ならば、消えてもらいましょう。」

すると、ジリーは左手を前に出した。

その手の先にはラインがいた。

ライン「おっと、来るか?」

ラインは、右手に銃を構えた。

シャドウ「ライン、無理だ!避けろ!」

すると、ジリーの左手から恐ろしく速い電気の球が飛んできた。

ラインはギリギリでシャドウの言葉を聞いていたので、横っ飛びで避けた。

ライン「マジかよ・・・・・速ぇな。」

シャドウ「ひるんでいる暇なんて無い。コチラも反撃させてもらおう。」

すると、シャドウはカオスレイを3発放った。

そのカオスレイは、硬いゴスモのボディによって弾かれてしまった。

ジリー「この状態で私に大きいダメージを与えられるのは不可能です。」

しかし、その間にラルドがジリーの後ろに回り込んだ。

ラルド「もらった。」

ラルドは、ジリーの背中に向かって衝撃波を放った。

すると、ジリーの背中のゴウの赤いボディから、火の球が2発飛んできた。

一発は衝撃波と相殺、もう一発はラルドに向かって飛んできた。

ラルドは軽く体をひねって避けた。

ラルド「フ、何処でも万能か。だが、それだけでは私達には勝てん。」

そして、その間にナイツが頭上から風を気圧で固めた球を10発放った。

ジリー「何処からの攻撃でも、ダメージを与えられる確立、13%。」

ジリーは上を向き、目からレーザーのような物を放ち、風圧弾全てと相殺した。

ナイリア「バードレーザー!」

ナイリアは、上を向いたジリーの首を狙った。

そのバードレーザーは、見事にジリーの首に当たった。

バードレーザー自体にはとても威力があるので、普通のメカチャオなら貫通する筈だが、ジリーは軽く仰け反ったくらいだった。

ジリー「グゥ・・・・・私にダメージを与えるとは・・・・・。」

シャドウ「ジリー、此処の能力を足しただけでは僕達の能力は貴様より劣っているかも知れん。しかし、協力と言う言葉を知っているか?」

ジリー「協力、が何だと言うのですか・・・・・?」

シャドウ「分からないか。僕達は協力することにより、力を増すことが出来るのだ。」

ジリー「くだらないですね。そのような戯言は聞きたくありません。」

ジリーは左手を前に出し、シャドウに向かって電気の球を放った。

その電気の球は、シャドウが纏っている気で消し飛んだ。

ジリー「クッ・・・・・」

ジリーは目をしかめた。

エイリア「水砲弾!」

エイリアは、ジリーの横から水の球を放った。

ジリー「無駄です。」

ジリーの足、つまりカムイのボディから冷気が放出され、水砲弾は凍った。

そして、エイリアの方を向き、電気の球を放った。

しかし、そのエイリアは水分身。

バシャンと言う音を立てて飛び散った。

ライン「馬鹿、どっち向いてんだよ。」

そして、ジリーが振り向いた瞬間、ラインの銃から放たれた銃弾がジリーの顔に当たった。

ジリーが仰け反ったところを見ると、ラルドはすぐに顔を横から蹴った。

ジリーは吹っ飛んだ。

シャドウ「ジリー、僕達の勝率は100%だ。」


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第198+大晦日号
ページ番号
58 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日