第一章 ~マール星~ 五十七話 「ギルダン最強のメカ」

ラルド「何で敵がいないの・・・・・?」

ナイツ「もしかして、ただ無駄に戦わされただけ・・・・・?」

と、その瞬間、ラルドとナイツの後ろで爆発音が聞こえた。

それは攻撃だったようだが、ラルドとナイツの後ろにオーラ・バリアが張ってあり、二人は無傷だった。

ラルド「え・・・・・シャドウ?」

シャドウ「僕は分かっていた・・・・・ジリー。」

そう、ラルドとナイツに向かって飛んできた攻撃は、ジリーの魔法だった。

ジリー「バレていましたか。」

ナイツ「普通に喋った!?」

ジリーは、シャドウ達から離れた。

シャドウ「どうやら、最初からこの予定だったようだが。」

ジリー「そうですよ・・・・・貴方達が私に話しかけることも予測出来ていましたからね。」

ラルドはどうやら状況を理解したようだが、他のメンバーはあまり分かっていないようだ。

ジリー「どうやら、分かっていないようなので、私から説明してあげましょう。」

そして、ジリーは色々なことを説明した。

町長が偽者と言う事も、自分がギルダン最強のメカチャオであることも。

そして、偽町長がマッスルに倒されたことも計算されていた事を。

唯一、あのお方と言う名は伏せて。

ナイツ達も理解したようだ。

シャドウ「早くケリをつけさせてもらうぞ。」

ジリー「そうですね。しかし、私は今のままでは勝率が3.9%しかないのですよ。」

ジリーは、自分の勝率までも計算したようだ。

シャドウ「ならば、尚更だ。」

ジリー「いえいえ、待ってくださいよ。偽町長が死ぬ間際に、私のリミッターの解除をしてくれましたからね。」

すると、草原の中から、機能停止したゴスモ、ゴウ、カムイ、カンザが出てきた。

その4体はバラバラに分解され、ジリーにどんどん装着されていった。

前ボディにゴスモ。

後ボディにゴウ。

両足にカムイ。

両手にカンザ。

右手は電気の剣となっている。

ジリー「これが私の解除された能力・・・・・メカチャオならば融合可能です。これで私の勝率は72.5%に上がりました。高確率での勝利が望めます。」

シャドウ「だから何だと言うのだ。僕達に敵う筈がない。」

そして、6対1の勝負が始まった。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第197号
ページ番号
57 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日