第一章 ~マール星~ 五十六話 「あのお方」
シャドウ達は、4匹のメカチャオとの激戦を終え、遂に5匹目のメカチャオ、ギルダンタワー最後のメカチャオのところへ辿り着いた。
その部屋は、明らかに他の部屋とは違った。
いや、ギルダンタウンの中ではないようだ。
それに、以前見たことがあるような光景。
ナイツ「こ、此処は・・・・・」
エイリア「まさか・・・・・チャオ星の頭島の草原・・・・・?」
とても驚いているラルド達。
さらに驚く事に、敵もいない。
唯一シャドウだけがポーカーフェイス。
ラルド「ど、どういうこと・・・・・?」
その頃、マッスルはギルダンタウンの町長の家で、開かなかった口を開いた。
マッスル「・・・・・町長さん。」
町長「ナンデショウカ?」
マッスル「アンタ、さっきから背中の後ろで何かをやっているようだが・・・・・?」
見れば明らかに、町長の背中の後ろで町長の手が動いている。
町長「イエ ナンデモ アリマセン。」
町長は首を横に振った。
マッスル「そうか・・・・・なら、見せてもらおう。」
壁に腰掛けて座っていたマッスルは、立ち上がった。
町長「ソレハ ムリデス。ゴクヒデス。」
町長は一歩後ろに下がった。
マッスル「このチャオがいなくなって、全てがメカになったギルダンタウンのなんでもない極秘か。それとも、見られちゃいけない理由でもあるのか?」
マッスルは一歩前に進んだ。
町長「・・・・・ダメデス。ワタシヨリ タカイ チイ ノ チャオ カラノ シジデス。」
町長は、さらに一歩下がった。
マッスル「それに、前は普通のチャオが町長だったそうじゃないか。それが急にメカの町長になって、不思議がらずに極秘を与えるわけがないだろ?違うか?」
マッスルは、また一歩前進した。
町長「クッ・・・・・イケ ボディガード!」
町長は、マッスルの方を指指して言った。
マッスル「おっと、無駄だぜ。」
マッスルは、すぐさま衝撃波を4発放ち、ボディガードの頭を陥没させた。
町長「・・・・・コウナッタラ リミッター カイジョ ダ!」
町長は、先程から背中の後ろに持っていたリモコンらしき物の一番大きいボタンを押した。
マッスルは、遅れながらも町長の腹に衝撃波を当てた。
そして、腹が陥没した町長のところへ駆け寄った。
マッスル「偽町長。このリモコンで何をしていた?」
偽町長「・・・・・グゥ コノ リモコン ジリー ソウサ デキル・・・・・」
マッスル「ジリーだと!?何でジリーが・・・・・!」
偽町長「コノマチ ジリー イチバン ツヨイ・・・・・アノオカタ ニ コノマチ ノ トウチ マカサレタ・・・・ツヨ・・・・イ・・・メ・・・・・・カ・・・・・・」
偽町長は機能停止した。
マッスル「あのお方・・・・・?いや、それよりもシャドウ達が!」
続く