第一章 ~マール星~ 五十四話 「雷電の間」
転送装置で一瞬で4階に着いたシャドウ達。
其処は、この塔の外の壁や地面と同じ機械の壁と床で出来ている部屋だった。
それに、今までの直方体型の部屋とは違い、ドーム型の部屋だ。
そして、シャドウ達の50mくらい先には、額に紫の逆三角形のマークがあり、腕にはシャドウのような赤いラインが入った銀のメカチャオが一匹。
カムイとは違い、ツリ目で真っ赤な目だ。
???「ヘヘヘ、やっと来やがったな。」
???は堂々としている。
シャドウ「誰だ、名乗れ。」
それに対し、シャドウは冷静な表情で言った。
カンザ「俺は雷電の間の番人、カンザだ。俺と戦うのは誰だ?」
シャドウ達は誰が戦うか話し合った。
シャドウ「誰が行く?僕は誰でも構わないが。」
バウス「ナイツ、お前の出番じゃ。」
なんと、バウスはナイツを推薦した。
ナイツ「え・・・・・?」
ナイツは突然のことに驚いた。
バウス「アレはもう完成しているんじゃ。」
ナイツ「ホント!?」
そう、アレとはキャプシティで泊まった時に二人で話し合っていたアレだ。
バウス「と、なるともう一人戦わなくてはいけないが・・・・・」
アレは、飽くまでサポート用のチャオにつけるもの。
メインで戦うチャオがいなくては、意味が無いのだ。
ラルド「アレ、って何?」
バウス「ナイツの新兵器みたいなもんじゃ。」
ラルド「凄いじゃん!じゃあナイツ、行って来なよ。勿論、エイリアと一緒に!」
なんと、今度はエイリアまでもが推薦されたのだ。
エイリア「か、勝てるかな・・・・・?」
カンザ「早くしてくれよ、体がウズウズしてんだよ。」
シャドウ「よし、ナイツとエイリアで行こう。」
シャドウ達は部屋の隅へと行き、ナイツとエイリアは部屋の中心付近まで移動した。
カンザ「何だよ、雑魚が二人か。」
ナイツとエイリアは、その言葉を無視した。
ナイツ(僕の新しいアイテム【ネルトスコープ】・・・・・使い方と効果はバウスに聞いたけど、上手く使えるかな・・・・・?)
エイリア「ナイツ君、こんな奴機能停止させちゃおう。」
ナイツ「分かった・・・・・」
そして、ナイツはネルトスコープをつけた。
ネルトスコープはリング型で、ナイツの左耳の根元に装着でき、装着すると両目の瞳が薄くなる。
ナイツの瞳は紫色なので、薄紫色の瞳へとなった。
カンザ「さて、さっさと終わらせてもらおうか!」
カンザの右手は、電気の剣のようになった。
続く