第一章 ~マール星~ 四十九話 「灼熱の間」
ゴスモを倒したナイリア、そしてシャドウ達は次の階へと続く階段を駆け上った。
段数が少ないので、すぐに次の階へ着いた。
その部屋は、少し床が掘り下げてあった。
階段を登りきったすぐの場所には横幅の長いシャドウ達が休めるくらいの足場が有るのだが、5歩くらい前に進むと横幅が30センチくらいの足場が、相手側の足場まで続いている。
そして、上下左右は炎を魔力で固めたような壁。
赤く、グツグツと言う音が聞こえる。
触れたら一発でアウトだろう。
シャドウ「此処の間の番人は誰だ。姿を現せ。」
すると、凄まじい熱を持つ筈の床から赤いメカチャオが出てきた。
その赤いメカチャオは、相手側の足場に立った。
ゴウ「我が名はゴウ。此処、灼熱の間の番人だ。」
ゴウの体は、ゴスモには劣るが相当の硬さのようだ。
それに、普通のメカチャオの目とは違い、真っ青でツリ目だ。
(普通のメカチャオの目は、黄色で縦横に同じ感覚で幾つかの線が入っている。)
ゴウ「相手は誰だ。」
そして、シャドウ達はまた誰が戦うか、を決めた。
シャドウ「どうする。」
シャドウは、仲間達の顔を見渡した。
すると、ラインが口を開いた。
ライン「たまには俺にやらせてくれよ。」
そうラインが言うと、シャドウ達はうなづいた。
ライン「じゃあ、行って来る。」
ラインは、横幅30センチくらいの足場を歩き始めた。
シャドウ「ライン、そいつは他のメカチャオとは少し違うぞ。言語をしっかりとプログラムされている。それに、このタワーの2階に置くと言う事は、実力も有る筈だ。」
シャドウは、歩いていくラインに向かって言った。
ラインは、手を上げて返事をした。
ゴウ「良いか。」
ライン「いいぜ。さっさと始めよう。」
ラインは、銃を一つ取り出した。
ゴウ「行くぞ!」
すると、ゴウは炎の壁に入り込んで行った。
ライン「何・・・・・?」
すると、壁からラインに向かって火の球が飛んできた。
ラインは、凄いスピードで飛んでくる火の球を、それ以上に速い反応で銃で打ち落とした。
ライン「ちっ、厄介な戦法だな・・・・・」
ラインは、次に飛んでくる火の球を警戒して、かなり集中している。
シャドウ「まずいな・・・・・」
ラルド「確かに、これじゃあダメージを与えられないね・・・・・でも、魔法を使えば・・・・・」
シャドウ「いや・・・・・ギルダンに向かう途中の山で本人から聞いたのだが、魔法と言う魔法は使えないらしい・・・・・」
ラルド「えぇ!?」
シャドウ「相性が悪すぎる・・・・・・」
続く