第一章 ~マール星~ 四十八話 「多彩な攻め」

ナイリアは、鋼鉄の壁から飛んでくる鉄の塊を避けるばかり。

相手は鋼鉄の壁の向こう。

誰もが、ナイリアは勝てない、と思っているだろう。

しかし、ナイリアの目は死んではいない。

それどころか、まだ自信があるようにも見える。

ナイリア「うーん・・・・・やっぱ、あれで行くか!」

ナイリアはそう言うと、避けながら右手に火の魔法、左手に水の魔法を出した。

そして、先程の球体をまた作り出した。

ナイリアはその球体を鋼鉄の壁の、ど真ん中に放った。

そして、放つと同時にあの格闘技、衝撃波も放った。

すると、あの球体に衝撃波がぶつかり、スピードが増したのだ。

威力と熱を持った球体は、いとも簡単に鋼鉄の壁に大きな穴を開けた。

ゴスモ「なに・・・・・?」

ナイリアは、その穴からゴスモの方へ行った。

ナイリア「さてと、終わらせてもらうよ。」

ゴスモ「俺、終わらない。」

すると、ゴスモはナイリアに殴りかかってきた。

ナイリア「遅いよ!」

ナイリアは、殴りかかってきたゴスモの腕を取り、投げ飛ばした。

ゴスモは、自分で作った鋼鉄の壁にぶつかった。

その間にも、ナイリアは攻撃の準備をしていた。

あの球体をまた作り出している。

そして、ゴスモに向かって放った。

ゴスモ「俺、丈夫。ダメージ、なし。」

球は、ゴスモの腹に当たったが、すぐに鉄が再生した。

ナイリア「やっぱり遅いね。ゴスモ。」

ナイリアは、ゴスモの目の前にいた。

ゴスモが再生している間にゴスモに近づいたらしい。

ゴスモ「俺、負けない。」

ゴスモは、鉄の薔薇をナイリアに刺そうとしたが、ナイリアは体をひねって、いとも簡単に避けた。

ナイリア「強かったけどね・・・・・私には勝てなかったね。」

ナイリアは、手をゴスモに密着させて、雷の魔法を放った。

メカのゴスモは、体の中で電気が暴走し、機能停止した。

ナイリアは、鋼鉄の壁の穴をくぐり、シャドウ達の方へ戻った。

シャドウ「勝ったか。」

ナイリア「勿論!」

ナイリアは、笑って言った。

ライン「凄いよな。あの状況から逆転なんてな。」

ナイリア「でも、ゴスモはそれ程攻撃力が無かったから、そんなに強く無かったよ。」

ラルド「それにしても、あの合体技。凄かったね。名前はなんて言うの?」

ナイリア「そう言えば、まだ名前決めて無かった・・・・・・・じゃあ、【フュージョン1号】でいっか!」

ラルド「1号・・・・・?2号とかも作るの?」

ナイリア「魔法はいっぱい有るから、バリエーションは結構有ると思うよ。」

ラルド「合体は難しいと思うけど、頑張ってね。」

ナイリア「ありがと!」

シャドウ「さて、次の階へ行こう。」

そして、鋼鉄の壁をくぐり、その先にある階段を上がっていった。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第192号
ページ番号
48 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日