第一章 ~マール星~ 四十三話 「再会」
シャドウは、悪の感じが分かる、と言った後すぐにギルダンタウンに入っていった。
バウスは、少し心配そうだった。
自分は勿論だが、味方全員がやられてしまう可能性もある、と思っていたからだ。
雑魚のメカチャオと言えど、攻撃の威力はかなりの物。
不意打ちを喰らったら、やられる、とさらに心配になってきた。
そんなバウスの肩に、マッスルが手を乗せた。
マッスル「心配すんな。俺達をなめるなよ?」
マッスルは笑いながら言った。
そして、シャドウの後ろを歩き始めた。
それに続き、他の仲間達も後ろをついていった。
バウスも、なんだか分からない気持ちのままついていった。
ギルダンタウンの地面は全て機械で出来ていて(建物や壁も全て)、動く床(エスカレーターのよう)になっている所もある。
シャドウ達はそれに乗り、ギルダンタウンの中を進んだ。
進んで行くなか、周りのメカチャオは軽く挨拶をしてくる。
どうやら、普通の良いメカチャオのようだ。
そんな中、シャドウは一人のメカチャオに話し掛けた。
シャドウ「メカチャオ。案内出来る者はいるか?」
メカチャオは、動かない床の方を歩きながらシャドウに言う。
メカチャオ「ハイ。ココノメカチャオ ミンナ アンナイデキマス。」
メカチャオは、シャドウの質問に即答した。
シャドウ「そうか。ならば、案内を頼む。」
ジリー「リョウカイ。ワタシノナマエ ジリー トヨンデクダサイ。」
メカチャオは、ジリーと言う名前らしい。
シャドウ「ジリー。此処の町の住民は何処へ行った?」
元々ギルダンタウンには、普通のチャオが住んでいた、と言う事を聞いていたシャドウは、その疑問をジリーに聞いた。
ジリー「ワカリマセン。キノウ トツゼン イナクナリマシタ。」
シャドウ「そうか・・・・・すまないな。」
シャドウは言い終わった後、急に横を振り向いた。
シャドウ「みんな。一匹目だ。」
シャドウは、一匹の悪いメカチャオを見つけた。
そして、シャドウ達は動く床を降りた。
ジリーもついてきた。
メカチャオを倒そうと、シャドウがカオスレイを放とうとした瞬間、その悪いメカチャオが爆発した。
シャドウ「何・・・・・!?」
煙が晴れると、建物に腰をかけているチャオが居た。
それに、ラルドと同じようなフードとマントをつけている。
やや下を向いているため、顔が見えない。
???「邪魔なメカチャオ・・・・・先に消させてもらった。」
そのチャオは、下を向いたまま喋った。
ラルド「その声は・・・・・!」
続く