第一章 ~マール星~ 四十二話 「ギルダンタウン」
色々と予想外の出来事が有ったマッスル達は、何とかトンネルを抜けた。
その時丁度シャドウ達が山から降りてくるのが見えた。
マッスル「おーい、シャドウ!」
シャドウは手を上げて合図をした。
そして、合流した。
ナイツ「あれ、バウスが死んでる。」
マッスルに担がれているバウスを見て、ナイツは冗談混じりに言った。
マッスル「あぁ、残念だけど死んじゃった。」
ナイツ「えぇ!?」
ナイツはとても驚いた。
マッスル「嘘だけどね。」
マッスルは笑いながら言った。
マッスル「で、シャドウ。そっちはどうだった?」
マッスルはシャドウに聞いた。
シャドウ「5匹メカチャオがいた・・・・・それ程でもなかったが、部品は持ってきた。マッスルの方はどうだった?」
シャドウも聞き返した。
マッスル「まぁ、ざっと1000匹くらい・・・・・・・」
マッスルは苦笑いしながら言ったが、シャドウ達の方は驚いた。
シャドウ「ふふ・・・・・色々と有ったようだな。」
マッスル「まぁな。」
ラルドが一言言った。
ラルド「それより・・・・・此処がギルダンタウン?」
ラルドが言った言葉に対して、ラインはピクと動いたが、誰も答える事は出来なかった。
何故なら、ギルダンタウンのチャオは全員メカチャオ。
そして、道や木や家等も、全て機械で出来ていたのだ。
そんな中、バウスが目を覚ました。
バウス「うーん・・・・・此処がギルダンとは思えないな。」
バウスは、マッスルの背中から降りて言った。
マッスル「お目覚めはいかが?」
バウス「微妙じゃ。」
バウスは即答だった。
マッスル「あ、そう・・・・・」
マッスルは、意外な答えに何と答えて良いか分からなかった。
バウス「それよりギルダンと言えば、確かに機械系がとても発達していた凄い工業都市だったが、こんなところじゃ無かった筈じゃ。」
ライン「でも、厄介だな・・・・・」
ラインは独り言のようにつぶやいた。
シャドウ「何がだ?」
その言葉を聞き逃さなかったシャドウは、すぐに聞いた。
ライン「いや・・・・・元々此処にはメカチャオがお手伝いロボットや、新しいコミュニケーションとして作られていた場所なんだ。それが、悪いメカチャオと混ざると見分けがつかない・・・・・下手をすれば、良いメカチャオを攻撃しちまうかも知れないしな。」
ラインは、意外とこの町の事を知っていた。
シャドウ「なるほどな・・・・・・だが、心配は要らない。僕達には分かる。悪の感じと言う物がな・・・・・・」
続く