第一章 ~マール星~ 三十九話 「目的地、確定」
夕日が射す夕方になり、住民が家に帰る頃、シャドウ達の前に現れたのは、あの黒いマント、青いスカーフ(マフラーのようだが)、オレンジの体、三本の角、そう、カオスィヴだった。
シャドウ「・・・・・何者だ?」
シャドウは面識が無いので、カオスィヴに名乗りを求めた。
マッスル「シャドウ・・・・・この方は、あのカオスィヴだ・・・・・」
マッスルは、前に山で会った事があるので知っていた。
シャドウ「何・・・あの大戦争を終結させた、あのカオスィヴか?」
シャドウも、封印される前に伝説は聞いた事があるらしい。
その伝説のチャオを前にして、少し驚いているようだ。
カオスィヴ「・・・・・そうか。」
カオスィヴは、ふぅと息をついた。
何故息をついたのかが分からないシャドウ達。
しかし、構わずカオスィヴは喋り始めた。
カオスィヴ「私はお前達の行き先(ゆきさき)を告げに来た。」
その言葉に全員驚いた。
ラルド「カオスィヴ殿。それは一体どう言う意味でしょうか?」
カオスィヴ「・・・・・深海の帝王か。良かろう。」
深海の帝王と言う言葉を知っていたカオスィヴに驚いたラルドだったが、説明をしてくれると言うので黙った。
カオスィヴ「青き風、それをお前達は探しているのだろう?」
一瞬、青き風の意味が分からなかったシャドウ達だったが、すぐに分かった。
シャドウ「・・・・・ソニックの事か。」
カオスィヴ「荒野へ行け(ゆけ)。」
そう告げると、東の山の方へゆっくりと歩いて行ってしまった。
マッスル「何であんな事を・・・・・?」
シャドウ達は、良く分からなかった。
そんな静寂の中、ラインが喋った。
ライン「ま、荒野へ行けば分かんだろ。」
ラインは意外と軽く言った。
バウス「そうじゃ。悩んでいたって進みはせん。とりあえず、東の山を越えて【ギルダンタウン】へ行こう。その先が荒野じゃ。」
ナイツ「そうだよ、行こうよ!」
シャドウは、「あぁ」と言い、東の山へと歩き始めた。
オルド「また、帰って来てね。師匠♪」
続く