第一章 ~マール星~ 三十六話 「オルドは弱者?」
マッスル「この戦い・・・・・黙って見ておこう。」
ラルド「あぁ。久しぶりに見るシャドウの戦い、とくと見届けよう。」
他の仲間達も頷いた。
シャドウとオルドは対峙しているが、二人共構えていない。
オルドは元々構えが無いのでまだ納得が行くが、シャドウは何故構えないのか。
そんな中、早速オルドはシャドウの記憶の中からダーライをビジョン化した。
シャドウ「・・・・・・・・・」
シャドウは無言のまま、オルドの方を向いている。
オルド「行け、MEMORYダーライ。」
その言葉にMEMORYダーライは反応し、周りの風を利用してエアーグレイブ、風の刃を放った。
エアーグレイブは、シャドウに当たる寸前、オーラ・バリアらしき物で消された。
技が消されると共に、MEMORYダーライも消えた。
それと共に、オルドはすぐにシャドウの記憶を探って、ソニックをビジョン化した。
オルド「今度はそう簡単には消せない技だよ。」
MEMORYソニック「二刀流、破壊刃!」
三日月の形をした大きな鋭い刃が、シャドウの方へ向かって突っ込んでいく。
シャドウ「チャオ星で一番硬い物・・・・・あのプリズムを破壊するほどの威力の破壊刃。だが、この程度では勝てん。」
またシャドウの目の前で、オーラ・バリアらしき物でかき消された。
オルド「ハハ、やはりこの程度じゃ駄目か。じゃあ、これはどう?」
すると、空中にファイナルDNAドラゴンがビジョン化されていた。
MEMORYファイナルDNAドラゴン「ギャアアアアアアアアオ!!」
すると、口に凄まじいエネルギーを溜め始めた。
そう、あの一番最後に放った超極太のあのレーザーだ。
あの時は、スーパーシャドウとスーパーソニック二人のカオス・バーストで打ち破ったが、今回はソニックが居ない上に、スーパー化もしていない。
この状況に、マッスル達は(死の)覚悟を決めていた。
オルド「これならどう?星は壊さないから安心して。狙った者にしかダメージは与えないからね。」
シャドウ「・・・・・だからなんだと言うのだ?このような能力だけで、僕に敵う筈が無いだろう。」
オルド「ハッタリはよしてよ。もうそんな事も言ってられないよ・・・・・・・」
しかし、オルドは気付いた。
シャドウの目は明らかに、自信に満ちている。
シャドウ「お前は弱者(じゃくしゃ)だ、オルド。弱者では僕には敵わない。」
オルド(な、何で此処まで自信を持てる・・・・・・!?)
続く