第一章 ~マール星~ 三十五話 「森、再び」
シャドウ達が去った後、クレイは小屋の中のイスに座ってペンダントを眺めていた。
クレイ「うーん・・・・・」
クレイがペンダントを眺めていると、ペンダントが突然大きな光に包まれた。
クレイ「うおわっ!?」
クレイは驚いて、イスごとひっくり返ってしまった。
そして、クレイが起き上がると、光は収まりつつあった。
クレイ「な、なんなのですか・・・・・・・・?」
そして、ペンダントの光は消えた。
すると、其処には何故か半透明のシャドウが居た。
クレイ「シャドウ!?」
半透明シャドウ「クレイ、世話になったな。これがもう一つのお礼だ。僕が夜中に少しずつ作ってきたこのペンダント。このペンダントには、僕の魔法力も入れてある。このペンダントから出てくるのは、僕の分身。まだメカチャオは沢山いる。だから、この僕の分身に守ってもらってくれ。またな。」
すると、半透明シャドウは消え、ペンダントに戻った。
クレイ「シャドウ・・・・・ありがとう。」
クレイは、ペンダントをつけた。
その頃に、シャドウ達はキャプシティに着いた。
キャプシティに入ると、すぐにオルドとマッスルが対峙していた。
住民は、自分の家に避難している。
しかし、戦いの形跡は無いようだ。
オルド「僕は待っているよ。マッスルさん?」
マッスル「あぁ、待っていろ。」
オルド「ふふ・・・・・森に入る所の空間を歪ませておくよ。すぐに僕の所へ来れるようにね。」
そして、オルドはシャドウ達の横を通って森に帰っていった。
その時、マッスルはシャドウの存在に気付いた。
マッスル「シャドウ!!」
シャドウ「久しぶりだな、マッスル。」
マッスルは喜び、シャドウのもとへ駆け寄ったが、オルドの事も有るので役場へと行った。
そして、大体の事をシャドウに話し、町長へ挨拶を済ませ、森へと向かった。
シャドウ「オルドとは、先程の水色の奴か。」
マッスル「あぁ。やっぱ、能力が強すぎる。」
シャドウ「・・・・・・・」
ラルド(シャドウ・・・・・・・?)
そして、森の前に着いた。
シャドウ「なるほど、確かに空間が歪んでいるな。」
シャドウはの木を見上げて言った。
マッスル「俺には普通の森にしか見えないけど・・・・・」
ラルド「私も・・・・・」
シャドウ「・・・・・・・そうか。」
そして、森へと入っていった。
すると、入った瞬間に、以前戦ったあのイスが有った場所に着いた。
シャドウ「オルド。」
オルド「・・・・・来たね。それに、記憶の中のシャドウじゃなく、本物のようだね。」
シャドウ「悪いが、僕一人でお前を潰させてもらう。」
シャドウは、広場の真中へ来た。
オルド「そのセリフ、そのまま返すよ。」
オルドは座っていたイスをバラバラに吹き飛ばし、シャドウと対峙した。
続く