第一章 ~マール星~ 三十四話 「最強復活」
ラルド達は、その小屋に入って来たチャオを見て驚いた。
黒い体に、赤いライン。
頭の後ろには、トゲが三つ。
薄い青の瞳。
そう、シャドウ・ザ・スピードだ。
シャドウ「・・・・・・・来たか。」
シャドウは、少し微笑んだ。
その後、言うまでもなくラルド達はシャドウのもとへ駆け寄り騒いだ。
クレイ「おやおや、貴方が言っていた仲間の方でしたか。」
クレイは、シャドウの方を見て言った。
シャドウ「あぁ、世話になったな。それに、自己紹介が遅れてすまない。僕はシャドウ・ザ・スピードだ。」
シャドウも、クレイを見て言った。
クレイ「ふふ、良いんですよ。」
クレイはにっこりと笑った。
そして、シャドウ達はクレイの小屋のイスに座った。
クレイ「良かったですね、皆さん。」
ラルド「それにしても、どうして此処にシャドウが・・・・・」
クレイが言おうとしたが、クレイは言うのを止めてシャドウに目で合図した。
シャドウ「悪いな。では、僕から説明しよう。」
~ファイナルDNAドラゴン撃破後~
シャドウは、もの凄いスピードでマール星の方へと落ちて行った。
相変わらず小屋の中で研究ばかりをしているクレイ。
たまには息抜きをしようと、外に出てみると、凄いスピードで海に向かって落ちてくるシャドウを見つけた。
そして、シャドウが落ちた場所は海だった。
それを見ていたクレイは海に飛び込み、シャドウを抱えて小屋に戻った。
小屋の中でしばらく休ませると、シャドウの目は覚めた。
クレイ「大丈夫ですか?」
シャドウは、体を起こした。
シャドウ「此処は・・・・・?」
クレイ「私、クレイの、砂浜にたたずむ小屋の中ですよ。」
クレイは、笑いながら言った。
シャドウ「・・・・・?」
シャドウは状況が良く分からなかったが、とりあえずクレイに今までの事を話した。
クレイ「なるほど、分かりました。此処はマール星です。貴方の居たチャオ星の隣の星ですね。」
シャドウ「・・・・・弱ったな。」
クレイ「では、その仲間達と会うまでこの小屋に住んでください。」
シャドウは驚いた。
シャドウ「・・・・良いのか?」
クレイ「喜んで。」
そして、今にいたると言うのだ。
シャドウ「クレイは命の恩人だ。助けてくれたかわりと行ってはなんだが、今まで小屋の近くに来たメカチャオを退治してきた。この星には、メカの敵がいるようだな。」
ラルド「うん・・・・・それで、此処に来たんだけど・・・・・・まだ他の所にも沢山メカチャオがいるし・・・・・・それでマッスルも今怪我をして・・・・・・」
シャドウ「そうか。矢張り、僕も行かねばならんらしいな。」
シャドウは、クレイを見た。
クレイ「良いですよ。元々そう言う約束でしたし。」
シャドウ「・・・・・・・」
シャドウ達は立ち上がった。
そして、ゆっくりと小屋の外に出た。
クレイも、見送りまで来てくれた。
クレイ「では、お元気で。」
シャドウ「あぁ。」
その時、シャドウは小さなペンダントをクレイに渡し、ラルド達とキャプシティへ向かった。
続く